前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―
■日本通信 <9424> 219円 (+50円、+29.6%) ストップ高
東証1部の上昇率トップ。日本通信 <9424> が連日ストップ高。日証金が1日、日本通信株について4日約定分から制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う貸借取引の申し込み停止措置を実施すると発表した。ただし、弁済繰り延べ期限の来た買いの現引きは除く。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方があるなかで、4日は買いが優勢となった。5月31日の取引終了後、日本通信のスマートフォンを用いたフィンテックプラットフォームが、金融庁の「FinTech実証実験ハブ」の支援案件として決定されたと発表したことが引き続き好感されたようだ。
■Jテック・C <3446> 6,970円 (+1,000円、+16.8%) ストップ高
ジェイテックコーポレーション <3446> [東証M]がストップ高。4日、米国スタンフォード大学内にある、SLAC国立加速器研究所(SLAC)のX線自由電子レーザー施設LCLSから、超高精度ミラー20枚を一括で受注したと発表しており、これを好感した買いが入った。契約額は一括の契約額としては同社として過去最大の約3億2000万円で、19年6月期に売り上げ計上する見込み。さらに、同施設での研究成果が、世界の各放射光施設における同社の放射光用X線ミラー「Osaka Mirror」の必要性の認識につながることが期待されている。
■AppBank <6177> 1,065円 (+150円、+16.4%) ストップ高
AppBank <6177> [東証M]がストップ高。4日午後1時ごろ、7月4日から5日の2日間にわたってベルサール汐留(東京都中央区)イベントホールで開催される「2018 TokenSky Blockchain Conference Tokyo Session」へ、マックスむらい氏の登壇が決定したと発表しており、これを好感した買いが入った。「TokenSky」は、アジア最大級のトークンエコノミーとブロックチェーン業界向けイベント。世界的に著名な経済学者や教授、投資家、事業家などの有識者・専門家が集まり、ブロックチェーン に関するさまざまな機会・問題などについて議論し、前回の18年3月14日~15日に韓国で開催されたソウルセッションでは、170人・団体が登壇したという。
■山パン <2212> 2,681円 (+322円、+13.7%)
東証1部の上昇率2位。山崎製パン <2212> が急反騰し年初来高値を更新。前週末1日の取引終了後、7月1日出荷分から一部のパン製品価格を値上げすると発表しており、採算性向上への期待から買いが集中した。4月から輸入小麦の政府売り渡し価格が引き上げられたことを受けて、パン製品の主要原料である小麦粉の値上げが実施されるほか、乳製品や油脂などの原材料価格や、電気やガス、軽油などのエネルギーコスト、物流費や人件費などが増加していることが要因としている。対象となるのは、一部の食パン、菓子パンで、平均で3.8%の値上げになるとしている。
■Mラインズ <3901> 2,387円 (+221円、+10.2%)
マークラインズ <3901> [東証2]が3連騰し、実質上場来高値を更新した。前週末1日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、6月8日付で東証2部から東証1部に指定されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買われた。同社は、自動車産業関連企業をつなぐオンライン情報サービスを展開。18年12月期連結業績予想は、売上高20億円(前期比19.0%増)、経常利益7億4600万円(同17.3%増)を見込んでいる。
■ユナイテッド <2497> 4,110円 (+270円、+7.0%)
ユナイテッド <2497> [東証M]が続急伸。今月19日に予定されているフリマアプリ最大手、メルカリ <4385> [東証M]のIPOの公開価格決定に向けた仮条件が1日の取引終了後に発表された。メルカリの仮条件は2700~3000円で決まった。当初の想定仮条件(2200~2700円)から価格は引き上げられ、メルカリの上場時時価総額は最大で4000億円強となる。ユナイテッドは、メルカリの1500万株(議決権べースで12.8%)を保有する大株主。上場時には450万株の売り出しを実施する予定だが、売却後もメルカリの1050万(同7.7%)の株式を保有する見込みだ。この仮条件引き上げで、ユナイテッドが保有するメルカリ株の含み益は増加する格好となったことを好感する買いが流入した。
■伊藤園 <2593> 4,875円 (+315円、+6.9%)
伊藤園 <2593> が3日続急伸。1日大引け後に発表した18年4月期の連結経常利益は前の期比0.4%減の214億円で着地。続く19年4月期は前期比4.9%増の225億円に伸び、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は主力のリーフ・ドリンク事業、タリーズコーヒーを展開する飲食事業ともに増収・営業増益を確保したものの、為替差損益の悪化が響き、経常利益は微減益となった。今期は「お~いお茶」をはじめとする飲料のブランドを強化するほか、簡便性商品を中心としたリーフ製品の販売拡大を目指す。併せて、発行済み株式数の0.25%にあたる22万株(金額で10億円)を上限とする自社株買いの実施を発表。株主還元の拡充を好感する買いも向かった。
■センコーHD <9069> 916円 (+51円、+5.9%)
センコーグループホールディングス <9069> が急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が1日付で、投資判断「バイ」を継続し、目標株価を1000円から1150円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、ドラッグストア向け物流 センターの受託拡大やM&A効果などによる中期的な利益成長を予想。中期計画初年度の18年3月期は年金負担増加などで営業利益が前期比微増にとどまったが、19年3月期以降は新規受託の拡大やコスト増影響分の料金改定、介護などの新規連結効果で2ケタ増益が続くと予想しているという。また、同証券による業績予想では、19年3月期は新規物流センターの償却費増加の影響で営業利益予想を205億円から200億円へ下方修正したが、20年3月期は新規受託増加により同225億円から226億円へ上方修正している。
■ユニオンツル <6278> 3,925円 (+190円、+5.1%)
ユニオンツール <6278> が4日ぶり急反発。1日大引け後、4日から実施を予定していた62万0100株の立会外分売を中止すると発表しており、これを好感する買いが向かった。同社は5月15日に株式流動性と株式分布状況の改善を目的に立会外分売を実施すると発表していたが、諸般の事情により中止することになった。分売中止の発表を受けて、需給悪化への懸念がなくなり買いが優勢となった。
■デンソー <6902> 5,621円 (+259円、+4.8%)
デンソー <6902> が3日続伸。同社とトヨタ自動車 <7203> は1日、両社の主要な電子部品 事業をデンソーに集約する方向で検討を開始することで合意したと発表。具体的な合意内容は、2019年末をメドにトヨタの広瀬工場での電子部品生産をデンソーに移管する方向で協議していくほか、22年以降に電子部品の量産開発機能をデンソーに集約することなど。詳細については今後、両社で協議するとしている。
■SBI <8473> 3,065円 (+138円、+4.7%)
SBIホールディングス <8473> が大幅反発。ここビットコイン価格が上昇基調を強めており、関連銘柄へのマークが強まっている。仮想通貨 分野への参入を表明する企業も相次いでいるが、直近では4日付の日本経済新聞が「SBIホールディングスは仮想通貨の交換事業に参入する。4日から営業を始める」と報じたことが株価を強く刺激する格好となった。
■トヨタ <7203> 7,401円 (+279円、+3.9%)
トヨタ自動車 <7203> 、ホンダ <7267> 、日産自動車 <7201> など自動車株が総じて上値追い態勢。業種別値上がり率でも自動車セクターは首位となった。外国為替市場で1ドル=109円台後半と円安に振れており、輸出採算改善の思惑が株価にポジティブに働いている。イタリアなど南欧の政局混乱に対する懸念もやや後退しており、一部海外ファンドなどが買い戻しに動いたもよう。
■レンゴー <3941> 1,022円 (+38円、+3.9%)
段ボール 国内トップのレンゴー <3941> が大幅続伸。ただ、PERは12倍と依然として割安水準にある。同社が5月11日に発表した19年3月期の連結業績予想は、売上高6500億円(前期比7.3%増)、経常利益320億円(同38.1%増)、最終利益は210億円(同26.3%増)と大幅増益を見込み、9期ぶりに過去最高益を更新する見通しだ。今期は、食品・飲料や通販向け段ボールの数量増が見込めるうえに、段ボール価格の値上げ浸透効果が期待できる。
■トムソン <6480> 876円 (+30円、+3.6%)
日本トムソン <6480> が反発。米国株市場では好業績見通しを背景に半導体関連企業の株価が大きく持ち直している。そのなか、半導体製造装置向けなどに直動案内機器を納入している同社株も見直し買いが入り始めた。旺盛な需要に対応して生産能力の強化にも努め、「今期の設備投資額は前期比倍増となる見通し」(国内証券アナリスト)と攻めの経営を打ち出している。製品価格の値戻しにも取り組み19年3月期営業利益55億円(前期比2.1倍)予想は一段の上振れ余地が指摘されている。
■日本製粉 <2001> 1,881円 (+62円、+3.4%)
日本製粉 <2001> が続伸し、年初来高値を更新。同社は4日、グループのファスマックと農業・食品産業技術総合研究機構、リコー <7752> が共同で、遺伝子検査装置および試薬の精度管理で使うことができるDNA分子の絶対数が1個単位で制御された新しいDNA標準物質を、バイオプリンティング技術を活用して実現したことを明らかにした。標準物質とは、成分の含有量が明確にされた測定の基準となる物質のことで、DNA分子の数が個数単位で制御された標準物質はこれまで製造できなかった。このほど開発したDNA標準物質の製造法により、遺伝子組み換え食品やがん・感染症の検査など、特定のDNAを検出する遺伝子検査用の標準物質の製造が可能になり、検査をより確実なものにすることができる。
※4日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース