【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、外国人投資家の買い流入で2週間ぶり高値 (6月6日)
日経平均株価
始値 22520.31
高値 22662.82(13:30)
安値 22498.59(09:05)
大引け 22625.73(前日比 +86.19 、 +0.38% )
売買高 13億8976万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4356億円 (東証1部概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は3日続伸、ナスダック指数最高値に追随して2週間ぶり高値
2.リスク許容度の高まった外国人投資家の買いが主力株に流入し全体牽引
3.外国為替市場で1ドル=109円90銭近辺での円安推移も追い風材料
4.朝方は貿易摩擦問題などが重荷となるも、売り圧力限定的で後場一段高
5.石油、紙パルプ、非鉄など市況関連買われ、機械や銀行などは売り優勢
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは13ドル安と3日ぶりに小反落した。全般に手掛かり材料難のなか、米長期金利低下による利ざや圧迫への警戒感から金融株が売られた。
東京市場では、ナスダック市場に追随してリスクオンの流れが続き、日経平均株価は終値で約2週間ぶりに2万2600円台まで上値を伸ばした。
6日の東京市場は、前日の米株市場でナスダック指数が連日の最高値を更新、きょうの東京市場もリスク許容度の高まった外国人投資家の買いを背景に上値指向を強めた。朝方は欧州の政局不安や米中貿易摩擦の問題などを横目に売りに押される場面もあったが、その後は時価総額の大きい銘柄中心に買いが流入した。取引時間中に外国為替市場では1ドル=109円90銭近辺で円安含みに推移したことも輸出株などに追い風となった。週末にメジャーSQを控えていることもあり、積極的な買いは入りにくい環境にあるものの売り圧力も限定的で、後場に入ると全体は一段高に買われる展開となった。業種別には石油、紙パルプ、非鉄など市況関連が高い一方、機械株や銀行株などは売り優勢となった。
個別では、トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>が高く、ファーストリテイリング<9983>も買われた。日立製作所<6501>も上昇、第一三共<4568>なども値を上げた。アジュバンコスメジャパン<4929>が連日のストップ高で買い物を残し、クミアイ化学工業<4996>、ソースネクスト<4344>が活況高となった。きちり<3082>、石原産業<4028>も買いを集めた。日本電気硝子<5214>も上値追い。
半面、任天堂<7974>が売られ、東海カーボン<5301>が大幅安。ファナック<6954>、キーエンス<6861>も下落した。日本通信<9424>が大幅反落、シグマクシス<6088>も急落した。スルガ銀行<8358>、トリドールホールディングス<3397>などの下げも目立つ。三井ハイテック<6966>、エービーシー・マート<2670>も大きく下押した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、ソニー <6758> 、トヨタ <7203> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約83円。うち43円はファストリ1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、東海カ <5301> 、東エレク <8035> 、安川電 <6506> 。押し下げ効果は約49円。うち25円はファナック1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉱業、(3)パルプ・紙、(4)非鉄金属、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)ガラス土石製品、(3)機械、(4)銀行業、(5)電気・ガス業。
■個別材料株
△清水建 <1803>
SMBC日興証券が目標株価を1450円へ引き上げ。
△シェアテク <3989> [東証M]
海外留学サービス「スマ留」の5月申込が過去最高の伸び。
△ウォンテッド <3991> [東証M]
京都銀 <8369> と業務提携。
△クミアイ化 <4996>
上期経常最高益予想を22%上乗せ。
△大同特鋼 <5471>
21年3月期に営業利益470億円を目指す中計を発表。
△バリューHR <6078>
中間配当を1円増額。
△ぷらっと <6836> [東証2]
日立システムズとIoTソリューションの拡販で協力。
△ハイデ日高 <7611>
5月度既存店売上高が7ヵ月連続で前年実績上回る。
△共立メンテ <9616>
三菱UFJ証券が目標株価7300円に増額。
△ソフトバンク <9984>
英アーム保有の中国子会社を合弁会社化。
▼トリドール <3397>
5月既存店売上高が21ヵ月ぶり前年下回る。
▼ビープラッツ <4381> [東証M]
東証が信用規制。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アジュバン <4929> 、(2)クミアイ化 <4996> 、(3)ソースネクス <4344> 、(4)日本CMK <6958> 、(5)カメイ <8037> 、(6)マーキュリア <7190> 、(7)帝国電 <6333> 、(8)第一カッタ <1716> 、(9)きちり <3082> 、(10)石原産 <4028> 。
値下がり率上位10傑は(1)日本通信 <9424> 、(2)シグマクシス <6088> 、(3)ファインデ <3649> 、(4)東海カ <5301> 、(5)ハウスドゥ <3457> 、(6)ビジョン <9416> 、(7)メガチップス <6875> 、(8)スルガ銀 <8358> 、(9)ビーロット <3452> 、(10)トリドール <3397> 。
【大引け】
日経平均は前日比86.19円(0.38%)高の2万2625.73円。TOPIXは前日比2.63(0.15%)高の1777.59。出来高は概算で13億8976万株。東証1部の値上がり銘柄数は953、値下がり銘柄数は1037となった。日経ジャスダック平均は3907.41円(7.03円安)。
[2018年6月6日]
株探ニュース