【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、米株高や円安でリスク選好ムード継続 (6月7日)

市況
2018年6月7日 16時14分

日経平均株価

始値  22748.72

高値  22856.37(14:45)

安値  22732.18(09:01)

大引け 22823.26(前日比 +197.53 、 +0.87% )

売買高  14億3415万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆5451億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は4日続伸、米株高や為替の円安追い風にリスクオン続く

2.欧州の量的緩和年内終了の思惑でユーロ高となり、対ドルでも円安方向

3.投資余力の高まった外国人買いが全体押し上げ、値上がり数1500超

4.明日にメジャーSQ算出控えるもロールオーバー進捗で警戒感は和らぐ

5.業種別では証券や化学セクターの上昇目立ち、精密機器、鉱業など軟調

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは346ドル高と急反発した。貿易摩擦に対する過度の懸念が和らぎ買いが優勢となった。航空機大手のボーイングや化学のダウ・デュポンの上昇が指数を押し上げた。

東京市場では、前日の米株高を引き継ぎ終始買い優勢の展開で、上値追い基調を強めた。日経平均株価は引け際に230円強上昇する場面もあった。

7日の東京市場は、米株市場でNYダウが346ドル高と急反発、ナスダック指数も連日の最高値更新となったことなどを受け、きょうの東京市場ではリスク選好ムードが強まった。投資余力の高まった外国人投資家などの買いが主力株中心に広範囲に流入し、値上がり銘柄数は1500を超えた。欧州の量的緩和政策が年内に終了するとの思惑から外国為替市場ではユーロ高が進行、対ユーロ、対ドルとも円安水準で推移していることで輸出株にも追い風が意識された。メジャーSQ算出を明日に控え思惑も交錯、ロールオーバーが順調に進捗しているとの観測が買い安心感を誘った。業種別には証券や化学株が値上がり上位で、精密機器や鉱業、水産株などが軟調だった。

個別では、任天堂<7974>が高く、資生堂<4911>も大幅高。トヨタ自動車<7203>、コマツ<6301>が買いを集め、パナソニック<6752>なども値を上げた。日本通信<9424>がストップ高に買われたほか、くらコーポレーション<2695>も急伸。ラサ工業<4022>、日本カーボン<5302>なども値を飛ばした。スクロール<8005>、スタートトゥデイ<3092>、アイスタイル<3660>も物色人気となった。

半面、SOMPOホールディングス<8630>が値を下げ、アステラス製薬<4503>も冴えない。アジュバンコスメジャパン<4929>が急反落、ウエルシアホールディングス<3141>も売られた。マルハニチロ<1333>、オプトホールディング<2389>も安い。オリンパス<7733>が下落、ケーズホールディングス<8282>、マクロミル<3978>も値を下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、資生堂 <4911> 、ダイキン <6367> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約79円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はアステラス <4503> 、オリンパス <7733> 、ヤマハ発 <7272> 、電通 <4324> 、SOMPO <8630> 。押し下げ効果は約16円。

東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)化学、(3)その他製品、(4)パルプ・紙、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)鉱業、(3)水産・農林業、(4)海運業、(5)建設業。

■個別材料株

△住石HD <1514>

第1四半期決算で投資有価証券売却益を計上へ。

△くら <2695>

上期経常は過去最高益の42億円。

△DIT <3916>

期末配当を1円増額し6円へ。

△児玉化 <4222> [東証2]

タイ子会社でガラス繊維マットプレス工法製品の量産開始。

△メドレックス <4586> [東証M]

「MRX-5LBT」が先行指標製品と生物学的同等性を示す結果に。

△サムライJP <4764> [JQG]

東証が信用規制解除。

△資生堂 <4911>

三菱UFJ証券が「買い」に格上げ。

△日本スキー <6040> [東証M]

18年7月期最終利益予想の上方修正と自社株買い。

△光陽社 <7946> [東証2]

18.3%を上限に自社株買いを実施。

△アイネット <9600>

レオスが同社株式の6.09%を保有。

▼ロングライフ <4355> [JQ]

上期経常を一転赤字に下方修正。

▼三井ハイテク <6966>

2-4月期(1Q)経常は29%減益で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日本通信 <9424> 、(2)くら <2695> 、(3)一工薬 <4461> 、(4)CKサンエツ <5757> 、(5)シンクロ <3963> 、(6)ラサ工 <4022> 、(7)カワタ <6292> 、(8)オロ <3983> 、(9)カーボン <5302> 、(10)スクロール <8005>

値下がり率上位10傑は(1)アジュバン <4929> 、(2)日総工産 <6569> 、(3)ココカラF <3098> 、(4)ウエルシア <3141> 、(5)UMCエレ <6615> 、(6)オープンドア <3926> 、(7)マツキヨHD <3088> 、(8)GDO <3319> 、(9)マーキュリア <7190> 、(10)大阪ソーダ <4046>

【大引け】

日経平均は前日比197.53円(0.87%)高の2万2823.26円。TOPIXは前日比11.42(0.64%)高の1789.01。出来高は概算で14億3415万株。東証1部の値上がり銘柄数は1555、値下がり銘柄数は462となった。日経ジャスダック平均は3933.74円(26.33円高)。

[2018年6月7日]

株探ニュース

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