今週の【早わかり株式市況】 3週ぶり大幅反発、米株高・円安・外国人買いが追い風

市況
2018年6月9日 6時40分

今週の株式市場は、米株高や円安進行、外国人買いを追い風に日経平均株価は3週ぶりに大幅反発した。

週初の4日は前週末に市場予想を上回る米雇用統計が好感されNYダウが大幅反発したうえ、為替市場で円安が進んだことから日経平均は急反発した。

翌5日は前日にNASDAQ指数が史上最高値を更新するなど米株高に加え、円安がさらに進んだことを受け、主力株を中心に買いが優勢となり、日経平均は続伸した。6日はNASDAQ指数の連日最高値更新でリスクオンの流れが続いたうえ、外国人投資家の買いも入り上値を追う展開。日経平均は25日移動平均線を約2週間ぶりに上回って着地、中期的な上昇基調が鮮明になりつつある。7日も米株高、円安、外国人買いを追い風に4日続伸した。

週末の8日はG7サミットを控えているうえ、前日までの反動もあって利益確定売りに押され、日経平均は5日ぶりに反落した。

日経平均株価は、前週比523円(2.36%)高の2万2694円と3週ぶりに大幅反発して取引を終えた。週間の値幅は523円と、前週の616円から縮小した。

重要イベントが目白押しの来週は外部要因で相場が揺れる可能性があり、神経質な展開になりそうだ。

重要イベントとしては、国内では11日朝に発表される4月機械受注や14日-15日開催の日銀金融政策決定会合が注目される。海外では12日に行われる米朝首脳会談や12日-13日開催のFOMC、14日に開催されるECB理事会に注視が必要だろう。そのほか、14日に中国5月鉱工業生産、15日に米国5月鉱工業生産指数が発表される。

◆マーケット・トレンド(6月4日~8日)

【↑】   6月 4日(月)―― 急反発、米株高と円安を背景に300円超の上昇

日経平均 22475.94( +304.59)  売買高14億8298万株 売買代金 2兆4535億円

【↑】   6月 5日(火)―― 続伸、米株高や円安を好感し買い優勢

日経平均 22539.54(  +63.60)  売買高15億4648万株 売買代金 2兆3824億円

【↑】   6月 6日(水)―― 3日続伸、外国人投資家の買い流入で2週間ぶり高値

日経平均 22625.73(  +86.19)  売買高13億8976万株 売買代金 2兆4356億円

【↑】   6月 7日(木)―― 4日続伸、米株高や円安でリスク選好ムード継続

日経平均 22823.26( +197.53)  売買高14億3415万株 売買代金 2兆5451億円

【↓】   6月 8日(金)―― 5日ぶり反落、重要日程を控え利益確定売り優勢

日経平均 22694.50( -128.76)  売買高16億1057万株 売買代金 2兆9207億円

◆セクター・トレンド(6月4日~8日)

(1)住友鉱 <5713> など非鉄株が急反発、業種別上昇率トップ

(2)トヨタ <7203> など自動車、日立 <6501> など電機といった輸出株が買い戻された

(3)内需株は日通 <9062> など陸運、ファストリ <9983> など小売り株が上昇も

(4)楽天 <4755> などサービス、三井不 <8801> など不動産株は動き鈍い

第一生命HD <8750> など保険、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株は堅調

(5)海洋掘削 <1606> など鉱業、出光興産 <5019> など石油株はさえない

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.