明日の株式相場見通し=米朝首脳会談にらみ神経質な展開、市場エネルギーの乏しさに警戒感
あす(12日)の東京株式市場は、日本時間午前10時から予定されている米朝首脳会談の動向をにらみながらの神経質な値動きが想定される。ただ、外国為替市場で1ドル=110円近辺の推移が続いた場合には、売り圧力は軽微でやや強含みの展開となりそうだ。
市場関係者からは「きょうは、現物株式の取引時間中に、外国為替市場で円安・ドル高が進行したのを手掛かりに、海外投資家などから株価指数先物に買いが入ったようだ。ファーストリテイリング<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、ファナック<6954>といった日経平均の寄与度の高い銘柄に買いが集まった。ただ、東証1部のきょうの売買代金は1兆9134億円と2兆円を割り込み、今年3番目の低水準となった。市場エネルギーの乏しさは解消されていない」との見方が出ていた。
11日の東京株式市場は買い優勢の展開で、後場に入ると日経平均株価は上げ幅を広げた。終盤伸び悩んだものの、100円を超える上昇幅で着地している。日経平均株価終値は、前週末比109円54銭高の2万2804円04銭と反発した。
日程面では、5月の企業物価指数、4~6月期の法人企業景気予測調査に注目。海外では、米朝首脳会談、FOMC(12~13日)、米5月の消費者物価指数、米5月の財政収支、国際ゲーム見本市「E3」(12~14日)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)