明日の株式相場見通し=FOMCの結果を織り込む展開、円高進行には警戒感も
あす(14日)の東京株式市場は、日本時間14日未明に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果と、その受け止め方によって大きく左右される可能性がある。市場では、今回のFOMCでの0.25%の追加利上げはほぼ確実視され、その後も利上げ基調が維持されるのではとの見方から、やや先取りする形で円安・ドル高が進行している経緯がある。従って、もし金利上昇基調シナリオが後退するとの受け止めが広がった場合は、一転して円高・ドル安進行となり、日本株にマイナス要因となる可能性もある。
市場関係者からは「きょうは、外国為替市場で一時1ドル=110円後半へと円安・ドル高が進行したことが支えとなって、日経平均は3日続伸した。ただ、心理的フシ目とされる2万3000円に接近すると利益確定売りが出やすい上値の重い推移となった。あすは、FOMCの結果を織り込んだ後も、ECB理事会が控えていることもあり、後場は様子見姿勢が強まりそうだ」との見方が出ていた。
13日の東京株式市場は買い優勢の地合い。日経平均2万3000円近辺では売り圧力も意識されたが、目先筋の利食い売りをこなし終始堅調に推移した。日経平均株価終値は、前日比88円03銭高の2万2966円38銭と3日続伸した。
日程面では、日銀金融政策決定会合(15日まで)、5月の首都圏新規マンション発売に注目。海外では、欧州中央銀行(ECB)理事会、米5月の小売売上高、中国5月の鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資、サッカーワールドカップ・ロシア大会開幕(7月15日まで)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)