13日の米国市場ダイジェスト:NYダウは119ドル安、FOMC発表を嫌気

市況
2018年6月14日 7時56分

■NY株式:NYダウは119ドル安、FOMC発表を嫌気

米国株式相場は下落。ダウ平均は119.53ドル安の25201.20、ナスダックは8.09ポイント安の7695.70で取引を終了した。午後にFOMC発表を控えて、朝方は小動き。注目のFOMCでは大方の予想通り、政策金利が引き上げられた。労働市場、雇用情勢が引き続き堅調に推移しており、18年の利上げ見通しは4回に引き上げられた。一方で、緩和的な金融政策を維持する方針も強調された。発表後に揉み合う展開となったが、引けにかけて下落した。セクター別では、メディアやヘルスケア機器・サービスが上昇する一方で電気通信サービスや不動産が下落した。

通信大手のAT&T(T)は、米連邦地裁が同社のメディア大手タイムワーナー(TWX)の買収を認めたものの、財務負担が嫌気され下落。一方で、メディア市場の再編期待からケーブルテレビのコムキャスト(CMCSA)とメディアのウォルト・ディズニー(DIS)から一部事業の買収打診を受けている21世紀フォックス(FOX)は上昇。動画ストリーミングのネットフリックス(NFLX)は、ゴールドマンサックスによる投資判断引き上げを受け、堅調推移となった。

コムキャストは、マーケット終了後に21世紀フォックス(FOX)に対して650億ドルの買収案を新たに提示した。ウォルト・ディズニーの対抗案に注目が集まる。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:利上げペース加速が示唆されドル買い加速

13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円85銭まで上昇後、110円27銭へ反落し、110円35銭で引けた。

米5月生産者物価指数(PPI)が予想以上に上昇したほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り追加利上げに踏み切ったほか、本年の金利予測の中間値が3回から4回に引き上げられ、利上げペース加速が示唆されたためドル買いが加速した。

ユーロ・ドルは、1.1726ドルまで下落後、1.1801ドルへ反発し、1.1793ドルで引けた。欧米の金利差拡大観測を受けたユーロ売り・ドル買いが強まったのち、欧州中央銀行(ECB)の定例理事会を控えて、引けにかけショートカバーが加速。ユーロ・円は、129円86銭から130円35銭まで上昇。ユーロ圏の金利先高感を受けたユーロ買いが優勢となった。ポンド・ドルは、1.3390ドルへ上昇後、1.3319ドルまで下落。ドル・スイスは、0.9841フランまで下落後、0.9890フランまで反発した。

■NY原油:小幅続伸で66.64ドル、OPECによる減産体制持続への期待残る

NY原油先物7月限は小幅続伸(NYMEX原油7月限終値:66.64 ↑0.28)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比+0.28ドルの66.64ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて66.89ドルまで買われた。石油輸出国機構(OPEC)による減産体制への支持は後退していないことから、原油先物は底堅い動きとなった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.84ドル -0.06ドル(-0.20%)

モルガン・スタンレー(MS) 51.60ドル +0.28ドル(+0.55%)

ゴールドマン・サックス(GS)233.83ドル +1.20ドル(+0.52%)

インテル(INTC) 55.03ドル +0.21ドル(+0.38%)

アップル(AAPL) 190.70ドル -1.58ドル(-0.82%)

アルファベット(GOOG) 1134.79ドル -4.53ドル(-0.40%)

フェイスブック(FB) 192.41ドル +0.01ドル(+0.01%)

キャタピラー(CAT) 154.71ドル -2.78ドル(-1.77%)

アルコア(AA) 48.35ドル -0.94ドル(-1.91%)

ウォルマート(WMT) 84.09ドル -0.01ドル(-0.01%)

スプリント(S) 5.38ドル +0.07ドル(+1.32%)

《HT》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.