<話題の焦点>=「フレーバーウォーター」参入相次ぎ市場急拡大へ

特集
2018年6月14日 12時14分

一見すると水(ミネラルウォーター)と同様に透明なのに、味や香りが付いた清涼飲料「フレーバーウォーター」の市場が拡大している。“透明なのに味や香りがする”という意外性に加え、見た目の印象が与える「健康によさそう」といったイメージが需要拡大につながっているようだ。

熱中症対策も含めてミネラルウォーターなどによる“こまめな水分補給”への意識が高まっている一方で、純粋なミネラルウォーターだけの摂取に物足りなさを感じている消費者も多いという。かといって、あからさまに糖分の多さが明確なジュースや炭酸飲料は高カロリーへの罪悪感から敬遠されがちだ。この両者の中間的なイメージで多くの味や香りが楽しめるフレーバーウォーターに人気が集まっている。

コカ・コーラシステムは、透明な炭酸飲料「コカ・コーラ クリア」を6月11日から発売した。通常の「コカ・コーラ」の液色に不可欠なカラメルを取り除き、調整と試飲を重ね、50種類以上のサンプルを作り、最終的にレモン果汁を加え、ゼロカロリーで爽快感と刺激を実現したという。同社は、すでに「い・ろ・は・す」シリーズのフレーバーウォーターで「白桃」、「ライチティー」、「塩レモン」、「みかん 日向夏&温州」、「りんご」など品揃えを強化している。同社傘下のボトリング企業のコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579>、北海道コカ・コーラボトリング<2573>に注目。

サントリー食品インターナショナル<2587>は「サントリー天然水」のフレーバーウォーターの品揃えとして、果汁入り・乳性・紅茶といったサブカテゴリーの充実を図っている。果汁入りでは「朝摘みオレンジ&サントリー天然水」をリニューアル発売している。乳性では「奥大山のブルーベリーヨーグリーナ&サントリー天然水」を新発売し、「ヨーグリーナ&サントリー天然水」をリニューアル。一方、紅茶では5月8日に「サントリー天然水PREMIUM MORNING TEA 白桃」を新発売し、「同 レモン」をリニューアルしている。

アサヒグループホールディングス<2502>傘下のアサヒ飲料は、5月8日に「おいしい水」シリーズから天然水に香り高いコーヒーエキスと生乳由来の乳清ミネラルを配合した「クリアラテ from おいしい水」を新発売した。“大人向けのやさしい甘さとすっきりした後味で水のようにゴクゴク飲める”をコンセプトに、低カロリー・カフェインゼロ・脂肪ゼロ設計を付加して開発した。キリンホールディングス<2503>傘下のキリンビバレッジは、無色透明の炭酸入りフレーバーウォーターの元祖ともいえる「キリンレモン」について、90周年を機にリニューアル商品の発売などで拡販を狙っている。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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