幕間つなぎ的にも中小型株にシフトしておきたいところ/オープニングコメント

市況
2018年6月20日 8時36分

20日の日本株市場は、自律反発が意識されるものの、下値不安の残る相場展開になりそうだ。19日の米国市場では、NYダウが287ドル安となった。トランプ政権が2000億ドル相当の中国からの輸入品に対して、新たに10%の関税を賦課する計画を明らかにし、貿易戦争への警戒感から売りが先行。中国政府が報復措置をとれば、さらに2000億ドル分の中国製品に追加課税を課す方針も示され、投資家心理の悪化が嫌気された。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の22210円だった。円相場は1ドル110円00台で推移している。

シカゴ先物は下げ渋りをみせているほか、米国市場については前日の段階で米株先物の下落が嫌気されていたこともあり、織り込み済みの面はある。ただし、シカゴ先物は一時22070円まで下げていることもあり、直近安値を意識した不安定な相場展開になりそうだ。また、円相場は一先ず1ドル110円台で推移しているものの、109円台での推移となるようだと、売り仕掛け的な動きも警戒されやすいだろう。

日経平均は支持線として意識されていた25日線を大きく下回り、一目均衡表では雲上限を下回った。遅行スパンは実線を下放れ、テクニカル面ではシグナルは悪化している。週間形状においても支持線を下回っているため、先行きは慎重姿勢が強まりそうである。また、昨日上場したメルカリ<4385>は好スターを切り、一時6000円まで上昇。短期筋の資金も集中した格好だが、これが上場来高値として本日以降残ってしまうと、個人のセンチメントはより悪化傾向に向かいやすいであろう。大型上場のメルカリの動向をしばらくは注視する必要がありそうだ。日経平均の調整が意識されるなか、幕間つなぎ的にも中小型株にシフトしておきたいところである。

《AK》

提供:フィスコ

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