話題株ピックアップ【夕刊】(2):ニトリHD、シャープ、しまむら
■ニトリホールディングス <9843> 18,305円 -1,040 円 (-5.4%) 本日終値
ニトリホールディングス<9843>は反落。前週末22日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比4.5%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。6月度は抗菌・防臭・防ダニ加工の寝具やバス・トイレ用品、キッチン用品が引続き堅調に推移したが、例年より早い梅雨入りや気温の上昇が進まなかったことなどにより季節品が伸び悩み、既存店売上高は前年割れした。なお、昨年より日曜日が1日少ない影響が既存店で約マイナス4.2ポイントあった。
■シャープ <6753> 2,492円 -133 円 (-5.1%) 本日終値
22日に発表した「公募増資と売り出しを実施」が売り材料。国内外で7837万5000株(海外追加分上限337万5000株含む)の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限787万5000株の第三者割当増資を実施する。発行価格は7月9日から11日までのいずれかの日に決定。
■西松屋チェーン <7545> 1,296円 -46 円 (-3.4%) 本日終値
西松屋チェーン<7545>は大幅反落。前週末22日の取引終了後に発表した6月度(5月21日~6月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比8.3%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。育児・服飾雑貨は消耗品などを中心に堅調に推移したが、前年と比較して梅雨入りが早かったことなどから、子供衣料、ベビー・マタニティー用品の夏物衣料が低調に推移した。なお、全社売上高は同3.2%減だった。
■しまむら <8227> 11,160円 -270 円 (-2.4%) 本日終値
しまむら<8227>は3日続落。23日に発表した6月度の販売状況で、既存店売上高が前年同月比11.7%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。雑貨などの定番商品は堅調だったが、前年よりも梅雨入りが早く、雨や気温の低い日が多かったため、夏物の販売が伸び悩んだ。また、前年に比べて休日が1日少なかったことも響いたとしている。なお、全店売上高は同9.2%減だった。
■東京エレクトロン <8035> 18,635円 -320 円 (-1.7%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連の上値が重い展開となった。前週末の米国株市場はNYダウが反発したものの、半導体関連株は冴えない動きで、半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズ2%強の下落、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落で引けており、この地合いを引き継いでいる。株価的には底値感も出ているが、スマートフォン向けなどの半導体需要の減速を警戒する動きは依然として根強いようだ。
■東レ <3402> 861.2円 -9.8 円 (-1.1%) 本日終値
東レ<3402>が続落し年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付で、投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」とし、目標株価を1230円から970円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では従来、「繊維事業、機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業を中心とした利益成長」との見方をしていたが、炭素繊維複合材料事業の利益予想を下方修正することを主因に、レーティングを引き下げたという。炭素繊維は需給緩和などから低水準な販売価格が続き、同事業で16年3月期に記録した過去最高営業利益率19.4%を当面は下回ると予想。19年3月期の営業利益予想を1820億円から1650億円へ、20年3月期を同1970億円から1810億円へ引き下げている。
■日本航空 <9201> 4,059円 -37 円 (-0.9%) 本日終値
JAL<9201>、ANAホールディングス<9202>の下値模索の動きが続いている。直近はOPEC総会を受けて、WTI原油先物が1バレル=68ドル台半ばまで3ドル以上の急騰をみせたことで、空運セクターは燃油コスト上昇への思惑が売り材料となった。
■ソーバル <2186> 2,131円 +314 円 (+17.3%) 一時ストップ高 本日終値
ソーバル<2186>が一時ストップ高まで買われ実質上場来高値を大幅更新した。株価は6月に入り急激に上値追い態勢に突入、5月末比できょうの高値まで73%の上昇と異彩を放っている。組み込みソフトの受託開発および技術者派遣を手掛けており、主要顧客である日立グループをはじめ大手電機メーカーの受注が拡大一途、IT系人材不足を追い風に収益チャンスを広げている。
■ペガサスミシン製造 <6262> 1,032円 +97 円 (+10.4%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
ペガサスミシン製造<6262>が急反発。米中貿易摩擦問題の影響が引き続き警戒されるなか、全体市場は売り優勢の地合いにあるが、これまで中国関連として大きく売り込まれたコマツ<6301>や日立建機<6305>など足もと買い戻しが先行しており、風向きは悪くない。市場では「中国関連は思惑先行で売り込まれたが、同社株は相対的に強さを発揮していた。低価格のモーター一体型ミシンで需要開拓が期待されている。きょうは、いちよしが投資判断「A」、目標株価1500円でカバレッジを開始したことも好感されている」(準大手証券ストラテジスト)という。
株探ニュース