【↓】日経平均 大引け| 続落、米中貿易摩擦や円高を警戒し売り優勢 (6月25日)

市況
2018年6月25日 16時32分

日経平均株価

始値  22543.56

高値  22556.55(09:08)

安値  22312.79(14:42)

大引け 22338.15(前日比 -178.68 、 -0.79% )

売買高  11億9625万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆9932億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続落、米中貿易摩擦問題などを嫌気して終盤に下げ幅拡大

2.前週末の欧米株上昇と原油市況高はポジティブ材料も、全般は乗り切れず

3.米トランプ政権が、対中ハイテク輸出制限や対米投資の抑制検討と伝わる

4.取引時間中の円高進行やアジア株安が重荷となり、リスクオフの流れ助長

5.東証1部全体の83%の銘柄が下落、売買代金は2兆円を下回るなど低調

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは119ドル高と9日ぶりに反発した。石油輸出国機構(OPEC)総会を受けて、原油先物相場が急伸したことから、エクソンモービルやシェブロンなどエネルギー株が上昇した。

週明けの東京市場では終始売り優勢の展開となり、日経平均株価は途中下げ渋る場面もあったが、終盤一段安となり、安値圏で着地する形となった。

25日の東京市場は、前週末の欧州株市場は総じて堅調で米国株市場でもNYダウが9日ぶりの反発に転じたが、これに追随することができなかった。取引時間中に為替が1ドル=109円台半ばの円高に振れたことや、米中貿易摩擦の問題も引き続き警戒されている。朝方に米トランプ政権が、ハイテク製品などの中国輸出や中国による対米投資の制限を検討していると伝わり、これが嫌気された面も大きい。業種別でも原油市況高を背景に石油株や資源開発関連の一角が買いを集めたものの、値上がりは4業種にとどまった。一方、陸運、金属製品、自動車、小売セクターなどに売りがかさんだ。アジア株安なども横目に買い手控え感は強く、東証1部全体の83%の銘柄が下落する展開となり、売買代金は2兆円を割り込むなど低調だった。

個別では、トヨタ自動車<7203>が売られ、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。ファーストリテイリング<9983>、資生堂<4911>も値を下げた。東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連が安く、キーエンス<6861>も下落した。シンクロ・フード<3963>、きちり<3082>が大幅安となったほか、セレス<3696>、ビジョン<9416>なども下値を探る展開となった。

半面、武田薬品工業<4502>が買い優勢、花王<4452>も上昇した。スタートトゥデイ<3092>も堅調。Olympicグループ<8289>が値上がり率トップに買われたほか、ペガサスミシン製造<6262>、アイビーシー<3920>も値を飛ばした。日特建設<1929>が大きく買われたほか、千代田化工建設<6366>が物色人気に。日本通信<9424>が活況、日揮<1963>なども上値を指向した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はコナミHD <9766> 、花王 <4452> 、日揮 <1963> 、日産化 <4021> 、武田 <4502> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約16円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、テルモ <4543> 、資生堂 <4911> 。押し下げ効果は約70円。

東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)鉱業、(2)パルプ・紙、(3)石油石炭製品、(4)証券商品先物。一方、下落率の上位5業種は(1)陸運業、(2)金属製品、(3)輸送用機器、(4)繊維製品、(5)その他金融業。

■個別材料株

△日特建 <1929>

今期配当を8円増額修正。

△新都HD <2776> [JQ]

サムライJP <4764> [JQG]などを割当先とする第三者割当増資を実施へ。

△ハウスコム <3275> [JQ]

2万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△チエル <3933> [JQ]

Chromebook対応の授業支援システムを米国などで販売開始。

△エコモット <3987> [東証M]

岡三証券を割当先とする新株発行は行われなくなったと発表。

△ペガサス <6262>

いちよし証券が投資判断「A」でカバレッジを開始。

△水道機 <6403> [JQ]

シンプレクスが大株主に浮上。

△リョーサン <8140>

200万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△USENHD <9418>

「契約店で中国電子決済を可能へ」との報道。

△コナミHD <9766>

日本代表の決勝T進出の可能性で「ウイイレ」に好影響との思惑。

▼海洋掘削 <1606>

会社更生法適用申請で上場廃止に。

▼ソルクシーズ <4284>

株主優待制度を廃止へ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オリンピック <8289> 、(2)ペガサス <6262> 、(3)アイビーシー <3920> 、(4)サンヨーH <1420> 、(5)オプトHD <2389> 、(6)リョーサン <8140> 、(7)日特建 <1929> 、(8)JCU <4975> 、(9)トラスト・T <2154> 、(10)土木管理 <6171>

値下がり率上位10傑は(1)海洋掘削 <1606> 、(2)佐藤商 <8065> 、(3)三星ベ <5192> 、(4)シンクロ <3963> 、(5)きちり <3082> 、(6)ライドオンE <6082> 、(7)オプティム <3694> 、(8)ソルクシーズ <4284> 、(9)千代田インテ <6915> 、(10)セレス <3696>

【大引け】

日経平均は前日比178.68円(0.79%)安の2万2338.15円。TOPIXは前日比16.56(0.95%)安の1728.27。出来高は概算で11億9625万株。東証1部の値上がり銘柄数は298、値下がり銘柄数は1740となった。日経ジャスダック平均は3879.36円(36.42円安)。

[2018年6月25日]

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