前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2018年6月26日 5時20分

■海洋掘削 <1606>  979円 (-300円、-23.5%) ストップ安

日本海洋掘削 <1606> がストップ安。22日の取引終了後、東京地方裁判所に会社更生手続きの申し立てを行い、受理されたと発表したことを受け、売りが殺到した。負債総額は単体で約904億円、子会社のJDNが約321億円。これを受け、東京証券取引所は同社株を6月22日から7月22日まで整理銘柄に指定し、7月23日に上場廃止とすることを発表している。

■ニトリHD <9843>  18,305円 (-1,040円、-5.4%)

ニトリホールディングス <9843> が大幅反落。前週末22日の取引終了後に発表した6月度(5月21日-6月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比4.5%減と3ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。6月度は抗菌・防臭・防ダニ加工の寝具やバス・トイレ用品、キッチン用品が引続き堅調に推移したが、例年より早い梅雨入りや気温の上昇が進まなかったことなどにより季節品が伸び悩み、既存店売上高は前年割れした。なお、昨年より日曜日が1日少ない影響が既存店で約マイナス4.2ポイントあった。

■シャープ <6753>  2,492円 (-133円、-5.1%)

シャープ <6753> が大幅に3日続落。22日に発表した「公募増資と売り出しを実施」が売り材料。国内外で7837万5000株(海外追加分上限337万5000株含む)の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限787万5000株の第三者割当増資を実施する。発行価格は7月9日から11日までのいずれかの日に決定。

■西松屋チェ <7545>  1,296円 (-46円、-3.4%)

西松屋チェーン <7545> が4日ぶり大幅反落。前週末22日の取引終了後に発表した6月度(5月21日-6月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比8.3%減と2ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。育児・服飾雑貨は消耗品などを中心に堅調に推移したが、前年と比較して梅雨入りが早かったことなどから、子供衣料、ベビー・マタニティー用品の夏物衣料が低調に推移した。なお、全社売上高は同3.2%減だった。

■しまむら <8227>  11,160円 (-270円、-2.4%)

しまむら <8227> が3日続落。23日に発表した6月度の販売状況で、既存店売上高が前年同月比11.7%減と2ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。雑貨などの定番商品は堅調だったが、前年よりも梅雨入りが早く、雨や気温の低い日が多かったため、夏物の販売が伸び悩んだ。また、前年に比べて休日が1日少なかったことも響いたとしている。なお、全店売上高は同9.2%減だった。

■東エレク <8035>  18,635円 (-320円、-1.7%)

東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> など半導体製造装置関連の上値が重い展開となった。前週末の米国株市場はNYダウが反発したものの、半導体関連株は冴えない動きで、半導体製造装置世界トップのアプライドマテリアルズ2%強の下落、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落で引けており、この地合いを引き継いでいる。株価的には底値感も出ているが、スマートフォン向けなどの半導体需要の減速を警戒する動きは依然として根強いようだ。

■東レ <3402>  861.2円 (-9.8円、-1.1%)

東レ <3402> が続落し年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が22日付で、投資判断を「オーバーウエイト」から「ニュートラル」とし、目標株価を1230円から970円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では従来、「繊維事業、機能化成品事業、炭素繊維複合材料事業を中心とした利益成長」との見方をしていたが、炭素繊維複合材料事業の利益予想を下方修正することを主因に、レーティングを引き下げたという。炭素繊維 は需給緩和などから低水準な販売価格が続き、同事業で16年3月期に記録した過去最高営業利益率19.4%を当面は下回ると予想。19年3月期の営業利益予想を1820億円から1650億円へ、20年3月期を同1970億円から1810億円へ引き下げている。

※25日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.