銀行株が底堅い動きをみせる【クロージング】

市況
2018年6月26日 16時11分

26日の日経平均は小反発。3.85円高の22342.00円(出来高概算13億5000万株)で取引を終えた。トランプ政権が中国によるハイテクなど重要産業分野への対米投資制限を検討していることが報じられ、貿易摩擦への警戒感からアジア・欧州株が概ね全面安となり、米国市場もNYダウが328ドル安と大幅に下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円安の22155円となり、一時21990円と22000円を下回る局面もみられるなか、26日の日本株市場は売り優勢の展開となった。ただし、寄り付き直後に付けた22104.12円を底に、その後は下げ渋りをみせると、後場半ばにはプラス圏を回復。前日終値を挟んでのこう着が続く中、辛うじてプラス圏をキープした。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、電力ガス、水産農林、海運、パルプ紙、その他金融、ゴム製品、銀行が上昇。半面、石油石炭、サービス、鉱業、小売が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、東エレク<8035>、太陽誘電<6976>、ファナック<6954>が小じっかり。一方で、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>が重石となった。

指数インパクトの大きいファーストリテ、ソフトバンクGの2社で日経平均を約75円押し下げるなか、日経平均は朝安後下げ渋る格好となった。銀行株が底堅い動きをみせたことも、やや安心感につながりそうである。とはいえ、セクターでは電力ガス、水産農林、海運、パルプ紙が上昇率上位であり、ディフェンシブ系のほか、相対的に出遅れているセクターへのリバランスに留まっているように映る。銀行株の上昇が安心感につながっているものの、相場反転のきっかけとなるかは見極めが必要であろう。また、米中貿易摩擦の行方を見極めながらの物色になりそうだ。(村瀬智一)

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.