話題株ピックアップ【夕刊】(2):スターマイカ、T-BASE、花王

注目
2018年7月4日 15時20分

■スター・マイカ <3230>  2,141円  +69 円 (+3.3%)  本日終値

スター・マイカ<3230>が5日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が3日付で、投資判断「バイ」を継続し、目標株価を2620円から2950円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、中古マンションの仕入拡大による賃料収入や売却益の増加により、中期的に2ケタ増益が続くと予想。株価は6月28日の決算発表後に下落したが、同証券では通期計画の上方修正を見送ったことが影響しているとみており、仕入の進捗から中期的に業績拡大余地があることから、今後の利益進捗により株価上昇余地が大きいとして、18年11月期営業利益予想を40億円から42億5000万円へ上方修正。また、19年11月期を同52億7000万円、20年11月期を同58億5000万円と予想している。

■TOKYO BASE <3415>  884円  +27 円 (+3.2%)  本日終値

TOKYO BASE<3415>が続伸。同社は日本発のブランドに特化したアパレルを展開しており、セレクトショップ「STUDIOUS」と独自ブランド店「UNITED TOKYO」を主要に出店攻勢で業績を急拡大させている。SNSを活用したコーディネート提案などネットをうまく活用して売り上げを伸ばしているほか、同業他社との比較でも売上高に占めるeコマースの比率が高い。全般相場は主力輸出株が手掛けにくく、内需の小売セクターなど好業績株への物色資金シフトがみられる。そのなか同社株は信用取り組みも6月29日現在で信用倍率1.34倍と拮抗しており、需給妙味がある。

■花王 <4452>  8,266円  +244 円 (+3.0%)  本日終値

花王<4452>が切り返し急。トイレタリーの国内首位で、全般輸出ハイテク株に売りがかさむ地合いのなかでディフェンシブストックの一角として買われている。紙おむつが中国市場で高水準の需要を取り込んでいる。さらに、経済成長著しいアジア中心に衣料用洗剤や食器用洗剤が伸びており、収益を押し上げている。前17年12月期に初めて2000億円台に乗せてきた営業利益は、今12月期も5%増の2150億円を見込み、連続最高益更新基調が続く。また、株主還元にも前向きで毎期増配を繰り返していることもポイント。今12月期は前期実績比10円増配の120円を計画している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,163円  +24 円 (+2.1%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>など石油関連株が高い。3日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近8月物が前日比0.20ドル高の1バレル74.14ドルに上昇。一時75.27ドルと14年以来、3年半ぶりに75ドルを突破した。米国のイランに対する制裁措置に絡み中東情勢への不安がくすぶっている。また、カナダのオイルサンドプラントの操業停止も原油高要因となっている。

■エービーシー・マート <2670>  6,030円  +110 円 (+1.9%)  本日終値

エービーシー・マート<2670>が続伸。3日の取引終了後に発表した6月度概況で、既存店売上高が前年同月比5.3%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて土曜日が1日多かったことが寄与した。商品別では、気温が低めだったことでサンダルの販売は低調だったが、降雨により機能系の防水シューズの販売が好調だった。なお、大阪北部地震で被災した37店舗については、既存店売上高の対象から除外している。

■良品計画 <7453>  38,250円  +650 円 (+1.7%)  本日終値

良品計画<7453>が3日ぶりに反発。3日の取引終了後に発表した6月度の月次概況で、直営既存店売上高は前年同月比5.9%増となり、16カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。衣服・雑貨で「オーガニックコットン半袖Tシャツ」などカットソー全般、ブラウスやワンピースではフレンチリネンやオーガニックコットン楊柳素材の商品が人気だった。また、暑い日が多かったことから、涼感インナーシリーズなどショートパンツやイージーパンツの売り上げも大きく伸長した。食品ではテレビ番組で紹介されたレトルトカレーシリーズが大きく売り上げを伸ばした。

■三井海洋開発 <6269>  2,887円  +36 円 (+1.3%)  本日終値

三井海洋開発<6269>が3日ぶりに反発。3日の取引終了後、オーストラリア沖合で開発中のバロッサ鉱区向けFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)の基本設計業務をコノコフィリップス・オーストラリア社から受注したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。なお、バロッサ鉱区は、オーストラリア・ダーウィンの北方約300キロメートル沖合に位置する海洋ガス田で、ガスおよびガスに付随するコンデンセート(極めて軽質の原油)の生産が計画されている。

■協和エクシオ <1951>  2,849円  +31 円 (+1.1%)  本日終値

協和エクシオ<1951>は3日ぶり反発。PERは14倍台と割安水準にある。株価は、6月25日に年初来高値の3085円をつけて以降、全般相場の下落トレンドもあって調整を強いられてきた。ただ、ここにきて、今年4月にほぼ1カ月間もみあい状態となっていた2700円台後半の値ごろまで低下してきたことで、下値固め機運が高まっている。同社は、5月9日、19年3月期通期の連結業績予想を発表した。売上高3350億円(前期比7.1%増)、経常利益281億円(同6.2%増)、純利益188億円(同4.5%増)と増収増益を見込む。さらに、年間配当を前期比14円増の64円とする。今期は、首都圏での再開発活発化などを背景に大型電気設備工事や、700メガヘルツ周波数帯テレビ受信対策工事、防災行政無線整備工事、さらに無電柱化工事などの需要拡大が見込まれる。中期的にはIoTや5Gに関連したシステムソリューション事業の伸長も期待される。また、同社が、日本電通<1931>、シーキューブ<1936>、西部電気工業<1937> の3社を株式交換で10月1日に完全子会社化することも好材料視されている。

■味の素 <2802>  2,051.5円  +21 円 (+1.0%)  本日終値

味の素<2802>は3日ぶりに反発。SMBC日興証券が3日付で投資判断「2」を継続し、目標株価を1900円から2260円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、19年3月期営業利益予想を980億円から963億円へ、20年3月期を同1020億円から1000億円へ、21年3月期を同1080億円から1050億円へ微調整したが、目標株価の算出基準を19年3月期から20年3月期へ変更したことなどで目標株価を引き上げたという。同証券では、業績は最悪期を脱出しつつあるようにみえ、問題事業の課題も明確化していると指摘。一方で、経営に質的変化がみられないなか、業績を回復軌道に乗せ、上向かせることができるか否かについては、もう少し判断材料が欲しいとしている。

■ミクシィ <2121>  2,757円  +11 円 (+0.4%)  本日終値

ミクシィ<2121>が3日ぶり買い優勢。同社の株価は5月下旬以降、大きく下放れた格好となっていたが目先売り一巡感。前日取引終了後に、サロンスタッフ直接予約アプリ「minimo」が累計300万ダウンロードを突破したことを発表、これを買い手掛かりに底値を拾う動きが出た。

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