明日の株式相場見通し=米中の制裁関税発動を前に買い手控え、日経平均は下値模索

市況
2018年7月5日 17時43分

あす(6日)の東京株式市場は、米中両国が互いの輸入品に対して追加の制裁関税を発動する予定の6日を控え、保護貿易主義が世界経済にもたらす景気減速を懸念して、市場参加者の警戒感が一段と強まる見通しだ。米6月の雇用統計の発表を目前にしていることもあり、買い手控え姿勢が強まり、日経平均株価は下値模索が続きそうだ。

市場関係者からは「前日の米株式市場が休場で手掛かり不足のなか、米中貿易摩擦への警戒感により朝方から利益確定売りが先行した。後場に入ると、中国・上海株式相場の軟調などを手掛かりに、海外からとみられる株価指数先物主導の仕掛け的な売りが入り、これに個人投資家による信用取引の見切り売りも加わって下げが加速した。東証1部の業種別指数で全33業種が前日比でマイナスを記録した。また、東証マザーズ指数は前日比3.74%と急落し、終値で996.34と心理的フシ目の1000を割り込むなど、リスク回避機運が急速に高まっている」との見方が出ていた。

5日の東京株式市場は、リスク回避の売りが強まった。日経平均は後場に入り一気に下げ幅を広げ、一時前日比250円以上の下げを見せる場面もあり、引けにかけやや下げ渋ったものの約3カ月ぶりの安値水準をつけた。日経平均株価終値は、前日比170円05銭安の2万1546円99銭と4日続落した。

日程面では、5月の景気動向指数、5月の家計調査、5月の毎月勤労統計速報値、17年度の年金積立金の運用成績に注目。海外では、米中両国が互いに制裁関税を発動する可能性、米6月の雇用統計、米5月の貿易収支、ポンぺオ米国務長官が北朝鮮を訪問(7日まで)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.