9日の米国市場ダイジェスト:NYダウは320ドル高、雇用統計受けた買い継続

市況
2018年7月10日 7時41分

■NY株式:NYダウは320ドル高、雇用統計受けた買い継続

米国株式相場は上昇。ダウ平均は320.11ドル高の24776.59、ナスダックは67.81ポイント高の7756.20で取引を終了した。 先週発表された6月雇用統計を受けた買いが継続しており、特に長期金利上昇で金融セクターに幅広く買いが広がった。貿易摩擦に関して新たな悪材料が出ていないことも安心感につながっており、終日堅調推移となった。ダウ平均は年初来で上昇に転じた。セクター別では、銀行や保険が上昇する一方で公益事業や家庭用品・パーソナル用品が下落した。

プラスチック製のストローを廃止する計画を明らかにしたコーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)が上昇。電気自動車のテスラ(TSLA)は追加関税の影響で中国での販売課価格を大幅に引き上げ、上昇。一方で短文投稿サイトのツイッター(TWTR)は5月から6月にかけて利用規約などに違反する約7000万のアカウントを利用停止にしたことが報じられ、利用者数低下への懸念から大幅下落となった。また製薬のファイザー(PFE)は、トランプ大統領が薬価引き上げについて同社を名指しで批判し、上値の重い展開となった。

今週後半から本格化する4-6月期決算では、S&P500構成銘柄は前年同期比約20%の利益成長が見込まれており、投資家の期待が高まっている。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:英政局不安でポンドは一時1.3190ドルまで下落

9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円43銭から110円90銭まで上昇し、110円84銭で引けた。日米金利差の拡大観測や株高に連れたリスク選好の動きを背景にしたドル買い・円売りが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1791ドルから1.1733ドルまで下落し1.1751ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が欧州連合(EU)議会証言で、少なくとも2019年夏終わりまで金利が据え置かれる見通しと述べたため、ユーロ買いが後退。ユーロ・円は、株高を好感して130円01銭から130円26銭まで強含んだ。ポンド・ドルは、1.3351ドルから1.3190ドルまで下落。デービス欧州連合(EU)離脱担当相に続き、政権の中核にいるジョンソン外相も辞任を表明したため、政局不透明感が広がりポンド売りが加速。その後、ほとんどの与党議員がメイ首相を支持していることが明らかになったことでメイ首相辞任の憶測を受けたポンド売りは後退した。ドル・スイスは、0.9877フランから0.9930フランまで上昇した。

■NY原油:小幅高で73.85ドル、原油需給見通しは不透明

NY原油先物8月限は小幅高(NYMEX原油8月限終値:73.85↑0.05)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は前日比+0.05ドルの73.85ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時74.28ドルまで買われた。米国株高を意識した買いが入ったが、カナダの主要オイルサンド施設での生産再開との報道を受けて上げ渋った。ただし、一部産油国の生産水準は回復していないことから、米国内の原油在庫がさらに増える可能性は低いとの見方も出ている。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.05ドル +1.02ドル(+3.64%)

モルガン・スタンレー(MS) 48.41ドル +1.32ドル(+2.80%)

ゴールドマン・サックス(GS)227.99ドル +6.20ドル(+2.80%)

インテル(INTC) 51.86ドル +0.49ドル(+0.95%)

アップル(AAPL) 190.58ドル +2.61ドル(+1.39%)

アルファベット(GOOG) 1154.05ドル +13.88ドル(+1.22%)

フェイスブック(FB) 204.74ドル +1.51ドル(+0.74%)

キャタピラー(CAT) 140.97ドル +5.56ドル(+4.11%)

アルコア(AA) 48.29ドル +1.15ドル(+2.44%)

ウォルマート(WMT) 85.93ドル +1.42ドル(+1.68%)

スプリント(S) 5.61ドル -0.02ドル(-0.36%)

《HT》

提供:フィスコ

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