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2018年7月6日 19時30分
特集

危機去りし後「弾丸リバウンド」 “天与の底値買い”銘柄リスト <株探トップ特集>

―“悪材料出尽くし”で戻りに向かうマーケット、リバウンド黄金セオリーに乗る15銘柄―

東京株式市場は、先鋭化する米中貿易摩擦への懸念を背景に強い向かい風に晒された状態にある。これはトランプ政権と習近平政権との間で繰り広げられる“戦争”にとどまらず、その延長線上には米国と他の主要諸国との通商問題も意識されるだけに厄介だ。

6日、日本時間午後1時過ぎに、米国は500億ドル規模の中国製品(産業ロボット、自動車、半導体など)のうち340億ドル分について25%の追加関税を発動、中国もこれを受け「反撃せざるを得ない」との声明を出し、米国の大豆を含む農産品や自動車などを対象に同規模の報復関税を発動することを決めた。ただ、株式市場はここ最近の急落で事前に織り込みが進んでおり、日経平均は対中追加関税発動が確認された後に上げ足を強める展開となった。

●不安定な相場展開、注目ポイントは2つ

松井証券の窪田朋一郎氏は「ここからの注目点は、まず、トランプ政権がさらに2000億ドル相当の中国製品を対象に関税をかけるのかどうか。マーケットではこれを見送るのではないかという観測も強いが、米政権内部には強硬姿勢を貫くべきという意見も多く、どう転ぶかはわからない。もう一つ気をつけなければいけないのは、減速懸念が強まっている中国景気がどうなるかであり、差し当たって中国・上海株と香港株の動向を注視するところ。ここにきて中国上海総合指数は下げが加速している状況で、さらに下落基調が続くようだと日本株にもネガティブな影響は拭えない。中国関連株に位置付けられていた機械株半導体関連などは足もとの戻りも鈍い」と指摘する。

米中間の貿易問題はここから越えるべきハードルも数多く、米中貿易摩擦問題は一筋縄ではいかないという認識であり、これと同様の見解を示す市場関係者は多い。

ただ、目先的には売り一巡感が漂っていることも確かだ。日経平均は前日まで4日続落で750円以上水準を切り下げていた。新たなネガティブサプライズがなければ、さらに売り込むのは難しい部分もある。そうした事情を反映してか、日経平均は後場に入り一時300円を超える急上昇となった。

●怖いのは売り方も同じ、“手仕舞い”の買い入る

ブーケ・ド・フルーレット代表の馬渕治好氏は「追加関税の発動に戦々恐々としていたのは株を保有している人だけではなく、売り方(空売りポジションをとっている法人や個人)も同じで、発動されたら材料出尽くしで買い戻しを入れる必要に迫られる。その売り方の手仕舞いが足もとの相場の堅調に反映されているようだ。一方、実勢経済をみれば米国景気は堅調だ。直近発表されたISM景況感指数は 製造業非製造業ともに強い数字で、実態面はしっかりしている」という。

また、2015年夏から16年初めにかけてのチャイナショックの記憶が刻まれる東京市場にとって最近の上海株安は気がかりだが、これについても景気減速を暗示するような質の悪い下げではない、という見方を馬渕氏は示す。「現在、中国政府はバブル潰しに動いている状況で、上海総合指数の下落はある程度容認しているフシがある。下がって困るのであれば、(中国政府は株価を刺激する)政策をなりふり構わず打ち出してくるはずだ。今の米中貿易摩擦問題の影響が世界経済に影を落とすとしても来年の話であり、目先どうこうというわけではない」(馬渕氏)とする。

●今月中に2万3000円ラインも視野に!?

さらに、米中貿易摩擦はむしろ日本にとって風向きは順風である、というのは株式評論家の植木靖男氏。「米中間の関税合戦は、日本の立場にすればあまり影響がないというより、対米貿易で漁夫の利を得る可能性もある。日米間の貿易で俎上に載るのは 自動車くらい。これについては第3国を通じて輸出すればクリアできる課題でそれほど心配はいらない」と指摘する。これまで東京株式市場で買い主体として信頼できるのは日銀ETF買いのみという状況だったが、これについても植木氏は「日本株は年後半見直される可能性があり、ここ大量に売っていた外国人投資家も7月を境に再び買い越しに転じてくるのではないか。そうなれば視界はガラッと変わる。日経平均は7月中に2万3000円くらいまで急速な戻りがあっても不思議はない」と強気だ。

今後の焦点は、前出の窪田氏が指摘するように、新たに2000憶ドル相当の中国製品を対象に追加関税をかけるとするトランプ政権がどういった動きをみせるかだ。米産業界の声を反映して発動を見送るか、もしくは対象品目や金額を減らすといった選択肢もある。また、額面通りに強硬姿勢を貫くケースも考えられるが、いずれにしても現時点では予測がつきにくい。

●「ピンチの後にチャンスあり」で狙う株

ここは静観の構えで「休むも相場」を決め込むのも一法だが、ボラティリティの高い相場だからこそ「ピンチの後にチャンスあり」の格言が生きる。個別株投資は業績や成長性などの見極めも大切ながら、それ以上に重要なのはタイミングである。

株式投資の神髄は安い時に買って、高い時に売る。ここは、需給先行で売り込まれた銘柄の安値拾いに勝機ありと強気に出てみたい。仮に全体相場が長期でみて下値切り下げトレンドに入っていたとしても、一直線に下がり続けることはない。短期間に急激に水準を落とした銘柄は、そのリバウンド局面が必ず訪れるというのが相場における黄金セオリーである。過去の経験則に照らし合わせても、ファンダメンタルズが良好な銘柄については、願ってもない押し目買いのチャンスを提供しているケースは多い。

今回は個別株戦略として、米中貿易問題リスクで大きく調整した銘柄に照準を合わせた。有配銘柄の中から、RSI、ストキャスティクス、25日移動平均線との下方カイ離などのテクニカル指標を使い、株式需給面の切り口も加味して“弾丸リバウンド”が期待できる突っ込み買い対象を15銘柄選出(別表記載)した。

◆手間いらず <2477> [東証M]…宿泊施設向け予約管理システムを展開。アベノミクス成長戦略が推進する“観光立国日本”でインバウンド需要が追い風。15年6月期以降、大幅増収増益基調が続いており、今期も26%営業増益見通し。

◆Hamee <3134> …スマートフォンケースやアクセサリーの販売を行うほか、eコマース事業者向けシステム開発なども手掛け業績は堅調。1月末の高値から40%強の下落で値ごろ感は十分といえる。

◆セレス <3696> …国内最大級のスマートフォン向けポイントサイト運営。子会社を通じてビットコインのマイニング(採掘)事業に積極的に参入し仮想通貨関連としても注目。また、ブロックチェーン活用のスマホゲーム配信開始で話題性も。

◆アサカ理研 <5724> [JQ]…電子機器からの貴金属回収事業を手掛け、都市鉱山関連株に位置付け。電気自動車(EV)の基幹部品であるリチウムイオン電池の需要がひっ迫しており、それに使われるコバルト不足が深刻化。コバルト回収で同社の収益機会拡大の思惑。

◆ローツェ <6323> …ウエハーガラス基板搬送装置のトップメーカーで、世界的な半導体需要の拡大で恩恵大。半導体メモリーはスマホ向け伸び悩みもデータセンター増設などIoT時代本格化でさらに追い風強まる。

◆エヌエフ回路設計ブロック <6864> [JQ]…アナログ技術で強みを持つ電子計測器開発企業。官民を問わず注力の動きが強まる量子コンピューター関連としてテーマ性。同社は量子コンピューター分野の研究開発に必要とみられる世界最高レベルの信号増幅装置を手掛けており注目。急騰性に富む銘柄。

◆栄電子 <7567> [JQ]…独立系の電子部品商社で半導体装置向け中心にスイッチング電源やコネクターで実績が高い。19年3月期営業利益は前期比3割を超える増益予想と高成長が続く。昨年10月にわずか7営業日で400円弱の株価を瞬間風速で1200円台まで暴騰させた経緯がある。

◆スマートバリュー <9417> [東証2]…クラウドソリューションに強みを持つ独立系IT企業。電子政府関連の一角として注目。18年6月期は34%営業増益見通し。1株を2株にする株式分割後に下げ加速となったが、売り一巡で出直りへ。

◇突っ込み買い! 弾丸リバウンド期待の15銘柄◇

銘柄 <コード>      急騰力

手間いらず <2477>     ☆☆☆

Hamee <3134>     ☆☆☆

イデアインター <3140>   ☆☆☆

セレス <3696>       ☆☆☆☆

フリービット <3843>    ☆☆☆☆

アサカ理研 <5724>     ☆☆☆☆

岡本工機 <6125>      ☆☆☆

ローツェ <6323>      ☆☆☆

ヒーハイスト <6433>    ☆☆☆

HANATOUR <6561>  ☆☆☆

エヌエフ回路 <6864>    ☆☆☆☆☆

栄電子 <7567>       ☆☆☆☆☆

ダイトロン <7609>     ☆☆☆☆

スマートバリュー <9417>  ☆☆☆☆

ワイヤレスゲート <9419>  ☆☆☆

※急騰性は☆が多いほど強い

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