話題株ピックアップ【夕刊】(3):システムディ、ディディエス、シグマ光機
■システム ディ <3804> 757円 +100 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値
システム ディ <3804> [JQ]がストップ高。10日付の日本経済新聞朝刊に掲載された特集記事、売上高100億円以下の上場企業「NEXT1000」を対象とした直近の総資産に対する営業キャッシュフロー比率の改善度合いランキングで、同社が1位となったことが刺激材料となったようだ。同社は学校法人向け業務ソフトやスポーツクラブ向け管理ソフトの開発・販売を手掛ける。記事では「ニッチ市場で強固な顧客基盤を築き、総資産36億円の中堅企業ながら、2017年10月期は本業で10億円の現金を稼いだ」としている。また、同ランキングで8位にリストアップされた浜井産業 <6131> [東証2]も大幅高に買われた。
■コーセーアールイー <3246> 902円 +70 円 (+8.4%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
コーセーアールイー <3246> が急伸。9日大引け後、19年1月期上期(2-7月)の連結経常利益を従来予想の0.2億円→2.6億円に13倍上方修正したことが買い材料視された。中古マンションの販売好調に加え、新規に取得した福岡市の商業施設用地の引き渡しが完了したことが上振れの要因となる。併せて、通期の同利益を従来予想の16億円→17.7億円に10.9%上方修正。従来8.6%減益予想から一転して1.4%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが8.0倍→7.4倍に低下し、割安感が強まったことも買い気を誘った。
■ディー・ディー・エス <3782> 508円 +37 円 (+7.9%) 一時ストップ高 本日終値
ディー・ディー・エス<3782>が一時ストップ高。9日の取引終了後、ブロックチェーン関連の製品開発を行うカレンシーポート(東京都千代田区、以下CP)と、生体認証とブロックチェーンを融合した新技術による製品開発・販売を目的に協業すると発表しており、これを好感した買いが入った。今回の協業は、DDSの生体認証技術とCPのブロックチェーン技術を組み合わせ、新たな顧客確認技術の価値創造を図るのが狙い。ブロックチェーンおよびFIDO(生体情報を利用したパスワードレスの新認証方式)関連技術及びその周辺領域における製品を共同で研究および開発するほか、CPが開発する「Authkey」および「Deals4」に関して、DDSが1次代理店として販売を行うとしている。
■ミクニ <7247> 590円 +39 円 (+7.1%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
ミクニ<7247>が3日続伸。同社はきょう、福祉介護機器事業を手掛ける子会社のミクニライフ&オートが、車いすなどの製造・販売を行うドイツのサンライズ・メディカル・ホールディングス(SRM)と合弁契約を締結したと発表。合弁会社の出資比率は、ミクニライフ&オートが51%、SRMが49%。SRMが持つ手動式・電動式車いずブランド「Quickie」「RGK」「Zippie」やシーティング製品ブランド「JAY」の製品開発およびプロモーションのノウハウを日本市場に導入する。
■ZUU <4387> 8,110円 +510 円 (+6.7%) 本日終値
ZUU<4387>が4日ぶりに反発。同社は9日、資産運用に関する総合プラットフォームの利用者が月間500万人を突破したと発表しており、これが株価を刺激したもよう。また、あわせて「ZUU online」の有料会員プランの提供を開始したと発表したも買い手掛かりとなったようだ。
■シグマ光機 <7713> 2,124円 +130 円 (+6.5%) 本日終値
シグマ光機 <7713> [JQ]が続急伸。9日大引け後に発表した18年5月期の連結経常利益は前の期比46.5%増の15.1億円に拡大し、従来予想の13.1億円を上回って着地。続く19年5月期も前期比11.7%増の16.9億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期もスマートフォン・IoT関連の半導体業界やFPD業界の旺盛な設備投資需要を追い風に、光学要素部品や光学モジュール、光学システム製品の販売が伸びる。併せて、今期の年間配当は前期比6円増の40円に増配する方針としたことも好感された。さらに前日終値ベースの予想PERが15.9倍→12.8倍に低下する一方、配当利回りは2.01%に上昇し、割安感が強まったことも支援材料となった。
■ビジョナリー <9263> 164円 +9 円 (+5.8%) 本日終値
ビジョナリーホールディングス<9263>が後場急伸。同社はきょう正午すぎに、眼鏡・サングランスの輸入卸販売などを行うVISIONIZE(ヴィジョナイズ、東京都世田谷区)の全株式を取得し、子会社化すると発表。VISIONIZE社は、世界トップブランドのアイウェアを手掛けるマルコリン社(イタリア)の日本総代理店として、眼鏡など小売市場での盤石な顧客基盤を持ち、ブランド力を高めるプレス、マーケティング活動や輸入・品質管理・納品管理などのロジスティック面で強みを有する企業。ビジョナリーHDはVISIONIZE社を子会社し、顧客基盤の連携やサービス・商品調達の相互供給、高付加価値型店舗の共同開発・出店などを進める。なお、株式の譲渡実行日は8月31日を予定し、取得価額などは非公表としている。
■Jグループ <3063> 956円 +50 円 (+5.5%) 本日終値
ジェイグループホールディングス<3063>が急反発し年初来高値を更新。9日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高37億7400万円(前年同期比1.1%増)、営業利益2800万円(同3.2倍)、純利益2200万円(前年同期収支均衡)となったことが好感された。飲食事業で1店舗を新規出店したほか、6店舗の業態転換を行ったことが奏功した。また、前期に子会社化したかわ屋インターナショナルで「博多かわ屋」のフランチャイズ展開に取り組んだことも寄与した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高153億円(前期比2.3%増)、営業利益1億5000万円(同37.4%増)、純利益5000万円(前期3000万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■キョウデン <6881> 524円 +20 円 (+4.0%) 本日終値
キョウデン<6881>が3日続伸。前週の全体相場波乱局面で26週移動平均線をいったん下回ったものの下ヒゲ形成で踏みとどまり、同移動平均線をサポートラインに再び上値を慕う展開。プリント基板で高い競争力を持ち、電子機器の受託製造を一貫体制で対応できる点で優位性を持つ。18年3月期営業利益47%増益に続き、19年3月期も同32%増の40億円を見込むなど業績拡大が急だ。全体相場は機械株や電子デバイス関連への買い戻しが波状的に流入しており、同社株もその流れに乗っている。
■エスユーエス <6554> 1,519円 +49 円 (+3.3%) 本日終値
エスユーエス<6554>が4連騰。開発系の技術者をメーカーなどに派遣して業績を伸ばしているほか、好採算のコンサルティングビジネスも収益に貢献している。18年9月期営業利益予想は前期比25%増の5億1200万円を予想するが、派遣事業が好調で上振れの公算が大きい。大手企業の新卒採用試験向けに開発したAIマッチング採用管理ツール「SUZAKU」も同社の戦略商品として評価が高い。
●ストップ高銘柄
メディシノバ・インク <4875> 1,072円 +150 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
大興電子通信 <8023> 748円 +100 円 (+15.4%) ストップ高 本日終値
データセクション <3905> 787円 +100 円 (+14.6%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
和心 <9271> 5,000円 -1,000 円 (-16.7%) ストップ安 本日終値
シルバーライフ <9262> 5,590円 -1,000 円 (-15.2%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
株探ニュース