【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、米株高・円安が追い風も戻り売り圧力を意識 (7月10日)

市況
2018年7月10日 16時27分

日経平均株価

始値  22215.34

高値  22321.60(14:29)

安値  22196.89(15:00)

大引け 22196.89(前日比 +144.71 、 +0.66% )

売買高  15億2212万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆6087億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は3日続伸、一時2万2300円台まで上値を伸ばす場面も

2.NYダウ大幅高に加え円安進行が追い風材料ながら、戻り売り圧力を意識

3.業種別には非鉄など市況関連や電気セクターが買われ全体相場を押し上げ

4.終始買い優勢も、引け際にETF絡みのまとまった売りが出て上げ幅縮小

5.売買代金は2兆6000億円強と膨らむが、値下がり数が値上がり上回る

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは320ドル高と大幅に3日続伸した。米中貿易摩擦懸念が一服し、キャタピラーやボーイングなど中国関連株が上昇したほか、JPモルガン・チェースなど金融株も買われた。

東京市場では終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は一時2万2300円台まで水準を切り上げる場面があった。ただ、最終盤に大口の売り注文が出て伸び悩んだ。

10日の東京市場はリスク選好の流れが継続し、主力株中心に幅広く買われ一時は約270円の上昇をみせる場面があった。前日の欧米株市場が総じて高く、米株市場ではNYダウが大幅高に買われたことに加え、外国為替市場でドル買いの動きが強まり、1ドル=111円台に入る円安に傾いたことが全体相場に追い風となった。米中貿易摩擦の問題は引き続きくすぶるものの、海外ファンド筋とみられるショートポジションの巻き戻しが全体相場に浮揚力を与えた。石油や非鉄などの市況関連や電気セクターが上昇し全体相場を押し上げる格好となっている。ただ、日経平均は上昇3日目で戻り売り圧力が意識されたほか、引け際に決算日を控えた運用会社からETF絡みのまとまった売りが出て急速に上げ幅を縮小、この結果値下がり銘柄数が値上がりを上回った。東証1部の売買代金は2兆6000億円強と膨らんだ。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ヤフー<4689>が大幅高。ファーストリテイリング<9983>も買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクがしっかり。出光興産<5019>、昭和シェル石油<5002>が急伸。東京個別指導学院<4745>が値を飛ばしたほか、コジマ<7513>、ミクニ<7247>なども大幅高、安川電機<6506>、ローツェ<6323>も大きく上昇した。浜松ホトニクス<6965>の上げ足も目立った。

半面、売買代金トップのエーザイ<4523>は売り優勢、前場高かったトヨタ自動車<7203>も軟化した。村田製作所<6981>もやや売りに押された。カプコン<9697>が急落したほか、エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>も大幅安。マークラインズ<3901>、TOKYO BASE<3415>も大きく値を下げた。アイビーシー<3920>も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、安川電 <6506> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約84円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はエーザイ <4523> 、ユニファミマ <8028> 、アサヒ <2502> 、キッコマン <2801> 、大日本住友 <4506> 。押し下げ効果は約23円。

東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)非鉄金属、(3)電気機器、(4)海運業、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)陸運業、(3)水産・農林業、(4)食料品、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△Jグループ <3063> [東証M]

3-5月期(1Q)経常は5.1倍増益、上期計画を超過。

△コーセーRE <3246>

今期経常を一転1%増益・最高益に上方修正。

△システムディ <3804> [JQ]

「中堅企業の営業CF改善度ランキング1位」が刺激材料。

△シンバイオ <4582> [JQG]

ベンダムスチン液剤が米国で新特許を取得。

△ヤフー <4689>

10.73%を上限に自社株TOBを実施。

△出光興産 <5019>

昭和シェル <5002> と来年4月1日付で経営統合へ。

△コジマ <7513>

9-5月期(3Q累計)経常が77%増益で着地。

△シグマ光機 <7713> [JQ]

今期経常は12%増で2期連続最高益、6円増配へ。

△スパークス <8739> [JQ]

未来創生ファンドがVISITS Technologiesに出資。

△ビジョナリー <9263> [JQ]

VISIONIZE社を子会社化へ。

▼アクトコール <6064> [東証M]

17年11月期に会計上疑義のある複数の取引が判明。

▼エスクロAJ <6093>

3-5月期(1Q)経常は73%減益で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)出光興産 <5019> 、(2)ヤフー <4689> 、(3)東京個別 <4745> 、(4)コジマ <7513> 、(5)昭和シェル <5002> 、(6)コーセーRE <3246> 、(7)コスモHD <5021> 、(8)品川リフラ <5351> 、(9)ミクニ <7247> 、(10)トムソン <6480>

値下がり率上位10傑は(1)カプコン <9697> 、(2)ラクトJ <3139> 、(3)海洋掘削 <1606> 、(4)エスクロAJ <6093> 、(5)Mラインズ <3901> 、(6)フジ <8278> 、(7)ポプラ <7601> 、(8)T-BASE <3415> 、(9)クリエイトS <3148> 、(10)日ガス <8174>

【大引け】

日経平均は前日比144.71円(0.66%)高の2万2196.89円。TOPIXは前日比4.34(0.25%)高の1716.13。出来高は概算で15億2212万株。東証1部の値上がり銘柄数は932、値下がり銘柄数は1094となった。日経ジャスダック平均は3800.95円(14.86円高)。

[2018年7月10日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.