桑山 Research Memo(7):中期利益成長による株主還元余地の拡大に期待

特集
2018年7月11日 15時43分

■株主還元策

1. 利益配分に関する基本方針

桑山<7889>は、内部留保資金の使途について、技術開発や製品開発、設備投資、システム投資、営業体制強化、海外も含めた生産拠点の充実など、将来の企業価値増大のために長期的な視点で考えている。成長市場へ打って出るための資金は、それなりに必要と一般的では考えられている。しかし、これまで長期的に利益が伸びておらず、結果的に配当額が一定で推移し、株主還元の余地が広がっていないことが残念である。このため、当面は利益を伸ばすことに集中し、利益率が改善してROEが上昇する局面に入ったら、継続的な増配を期待したい。

株主優待も改善の余地

2. 株主優待制度

3月末と9月末に100株以上を所有している株主を対象に、リーフレットを送付し、同社商品を優待価格で購入できるという通信販売を案内している。今後は、優待価格や優待の方法など、株主にとってより魅力的で利便性の高い制度するなど、株主優待も改善の余地があるかもしれない。

■情報セキュリティ

サーバーを専門の会社にアウトソースすることで、個人情報などを含むデータや基幹システムの管理・メンテナンスの作業を軽減するとともに、情報漏洩やハッキングなどのリスクを最小限に抑えている。営業上必要なデータの持ち出しやパソコンの外部利用については、USBの個体管理やオフラインパソコンで対応している。また、社内の作業用パソコンはデータが抜き出せないようになっているなど、セキュリティポリシーを設定し総合的な対策を取っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《MH》

提供:フィスコ

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