話題株ピックアップ【夕刊】(3):カヤック、スマバ、チェンジ

注目
2018年7月18日 15時28分

■カヤック <3904>  1,017円  +90 円 (+9.7%) 一時ストップ高   本日終値

カヤック<3904>が急反騰。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「コマツはスマートフォン(スマホ)ゲーム開発のカヤックと提携し、土木建設向けの拡張現実(AR)サービスを8月に始める」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、油圧ショベルの運転席に付けたカメラで撮った画像に、カヤックのAR(各超現実)技術で3次元の設計図面を重ね合わせるという。これにより運転席に設置されたタブレット端末で、建機の傾きや図面上の位置や向きなどが表示され、市街地など狭い場所などで作業する場合での安全性を高められるとしている。

■スマートバリュー <9417>  1,161円  +90 円 (+8.4%)  本日終値

スマートバリュー<9417>が急速に戻り足を強めてきた。6月中旬以降は調整トレンドで、特に1株を2株にする株式分割実施後は下げ足を強めていたが、1000円大台近辺では押し目買いが厚く売り物を吸収、満を持して切り返しに転じている。クラウドソリューション分野で実績の高い独立系IT企業。安倍政権が推し進める電子政府関連の一角として商機が広がっている。18年6月期は営業利益段階で前期比34%増の3億6800万円を計画しており、中期成長への期待も大きい。

■チェンジ <3962>  3,375円  +260 円 (+8.4%) 一時ストップ高   本日終値

チェンジ<3962>が急伸。午前11時ごろ、三井物産<8031>と共同で、シニア向けにAIスピーカーを利用した音声サービスを提供する新会社を設立したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。新会社は、三井物産77.8%、チェンジ11.1%、その他11.1%の出資で設立。三井物産にとっては17年に導入した社内起業制度の第1号案件で、音声AIの技術力を持つチェンジと連携することで、増加するシニア世代の生活をより楽しく、より豊かなものにするソリューションを提供するとしている。

■市進ホールディングス <4645>  431円  +33 円 (+8.3%)  本日終値

市進ホールディングス<4645>が急反発。17日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高32億600万円(前年同期比4.8%増)、営業損益5億4500万円の赤字(前年同期6億1200万円の赤字)、最終損益4億900万円の赤字(同4億9600万円の赤字)となり、前年同期に比べ赤字幅が縮小したことが好感されたようだ。学習塾、個別学習塾ともに生徒数が増加したことが寄与した。また、グループ全体で費用統制に取り組んでいることも損益の改善につながった。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高163億8900万円(前期比4.6%増)、営業利益3億1800万円(同8.6%減)、最終利益2億円(同25.8%減)の従来見通しを据え置いている。

■ブイキューブ <3681>  625円  +36 円 (+6.1%)  本日終値

ブイキューブ<3681>が4日続伸。17日の取引終了後、ケアネット<2150>およびT-ICU(兵庫県芦屋市)と業務提携したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の提携は、T-ICUが提供する専門医による遠隔集中治療ソリューションを、ケアネットがセールス・マーケティングの面から、また、ブイキューブが遠隔ビジュアルコミュニケーションシステムの面からそれぞれサポートし、全国的に遠隔集中治療ソリューションの提案・早期普及を図るのが狙いとしている。

■ネオス <3627>  546円  +22 円 (+4.2%)  本日終値

ネオス<3627>が後場一段高で年初来高値を更新。前引け後に、セールスフォース・ドットコムのコンサルティングパートナーに認定したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の認定によりネオスでは、これまで以上にアプリやシステム開発のノウハウ、UI(ユーザーインターフェース)/UX(ユーザーエクスペリエンス)などの専門的知見を強みとしたセールスフォース・ソリューションを展開。企業における顧客管理や営業支援、アプリ・システム構築などをサポートするとしている。

■中北製作所 <6496>  3,135円  +110 円 (+3.6%)  本日終値

17日、中北製作所 <6496> [東証2]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.36%にあたる5万株(金額で1億5125万円)を上限に、18日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■エー・アンド・デイ <7745>  993円  +28 円 (+2.9%)  本日終値

エー・アンド・デイ<7745>が動意づき、一時1000円台を回復した。同社はきょう、自社で製造・販売している血圧計などのICT医療・健康機器が、セコム<9735>子会社のセコム医療システムが開発した遠隔診療支援プラットフォーム「セコムVitalook(セコムバイタルック)」に採用されたと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。「セコムバイタルック」は、在宅患者と在宅医療機関をスマートフォンなどによる通信でつなげ、患者の血圧などのバイタルデータを遠隔の主治医がモニタリングできるシステム。このシステムにA&D製のブルートゥース内蔵の血圧計や内臓体重計、パルスオキシメーター(クリップを指に固定するだけで、動脈血酸素飽和度・脈拍数の測定ができる医療用計測機器)が採用されている。

■オルトプラス <3672>  780円  +20 円 (+2.6%)  本日終値

オルトプラス<3672>は続伸し、前日にストップ高まで買われた勢いが続いた。同社が開発協力を行い、フォワードワークス(東京都港区)が配信・提供するスマートフォン向けゲーム「アークザラッド」シリーズ新作(仮)のティザーサイトと公式Twitterアカウントが17日に開設されたことで、期待感が高まるかたちとなっているようだ。「アークザラッド」は、第1作が1995年にプレイステーション向けに発売されたロールプレイングゲームの人気シリーズ。配信日は未定で、次回情報公開日は7月30日としている。

■ザインエレクトロニクス <6769>  1,153円  +21 円 (+1.9%)  本日終値

ザインエレクトロニクス <6769> [JQ]が反発。17日大引け後、18年12月期上期(1-6月)の連結営業損益を従来予想の8500万円の赤字→1600万円の黒字に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。積極的なコスト削減や一部プロジェクトの日程見直しで研究開発費が想定を下回ったことが上振れの要因。なお、通期の営業損益は従来予想の1100万円の黒字(前期は4億9000万円の赤字)を据え置いた。

●ストップ高銘柄

エスケイジャパン <7608>  648円  +100 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

ファステップス <2338>  741円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

FVC <8462>  758円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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