18日の中国本土市場概況:上海総合0.4%安で4日続落、不動産セクターに売り

市況
2018年7月18日 16時53分

18日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.87ポイント(0.39%)安の2787.26ポイントと4日続落した。上海A株指数も下落し、11.37ポイント(0.39%)安の2919.00ポイントで取引を終えた。

人民元安の進行を嫌気。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を連日で元安方向に設定した。上海外国為替市場では元安が進み、約1年ぶりの水準で推移している。企業決算に対する期待感などで買いが先行したものの、徐々に上げ幅を削り、中盤からマイナスに転じた。

業種別では、不動産関連がさえない。保利地産(600048/SH)が3.3%安、金地集団(600383/SH)が1.4%安で引けた。不動産各社はドル建ての起債が多いとされるため、元安がデメリットとしてみられている。ドル建て債務の比率が大きい空運株も安い。中国国際航空(601111/SH)が3.2%、中国南方航空(600029/SH)が2.8%ずつ値を下げた。中国国際航空に関しては、重大安全事故の懲罰措置として、中国民用航空局が同社に対し輸送力の削減を言い渡したこともネガティブ材料視されている。このほか金融株、資源・素材株、自動車株、インフラ関連株、消費関連株なども売られた。

半面、発電株はしっかり。華能国際電力(600011/SH)が6.3%上昇した。今年第2四半期(4~6月)の国内売電量と発電量が前年同期比から拡大し、伸び率が前四半期から加速したことなどを好感している。同業他社株にも買いが広がった。医薬株の一角も物色される。抗生物質メーカーの山東魯抗医薬(600789/SH)が6.7%高、ジェネリック医薬品メーカー大手の江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が1.9%高と値を上げた。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が1.50ポイント(0.52%)安の288.49ポイント、深センB株指数が0.25ポイント(0.02%)安の1047.48ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.