明日の株式相場見通し=高値警戒感から売り先行、戻り待ちの売りが上値圧迫
あす(19日)の東京株式市場は、きょうまで日経平均株価が4日続伸となった後だけに、高値警戒感からの売りが先行する展開となりそうだ。外国為替市場での円安・ドル高進行だけでは、買い手掛かり材料不足が否めない。
市場関係者からは「きょうは、米中貿易摩擦に伴う不透明感などがくすぶり続けているなかでも、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長による米上院の議会証言の内容を受けて、米国の利上げは緩やかなペースで続くとの受け止めが広がり、外国為替市場で1ドル=113円台へと円安・ドル高が進行した。これを好感して、自動車、精密機器など輸出関連の銘柄が買われた。ただ、日経平均が心理的フシ目の2万3000円に接近すると、戻り待ちの売りが出て上値の重さが際立った。また、きょうの東証1部の売買代金が2兆1670億円と低水準にとどまっていることも不安材料」との見方が出ていた。
18日の東京株式市場は、リスク選好ムードが継続し、一段の円安進行を背景として主力株中心に広範囲に買いが入った。ただ、後場は利益確定の売りが出て伸び悩んだ。日経平均株価終値は、前日比96円83銭高の2万2794円19銭と4日続伸した。
日程面では、長野県知事選告示(8月5日投開票)、7月の月例経済報告、6月の貿易統計、17日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、米商務省が輸入自動車・部品関税に関する公聴会(20日まで)、米6月のCB景気先行総合指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)