IBMが米ドル連動型の仮想通貨の開発を支援【フィスコ・アルトコインニュース】

通貨
2018年7月18日 19時19分

米IBMが、米ドルと価値が連動した仮想通貨の発行に向け、フィンテック企業の米ストロングホールド社と提携したことが明らかになった。発行通貨は「ストロングホールドUSD」と呼ばれ、法定通貨に対して1対1で価格が連動するステーブルコインの一種となる。IBMが同社のブロックチェーンプラットフォーム上で国際決済への活用をテストする。

ストロングホールドUSDは、仮想通貨「ステラ(XLM)」の技術を基盤とする。ステラは、「リップル(XRP)」と同じ技術をベースとしているが、リップルが大手金融機関に焦点を当てている一方で、ステラは個人に主眼を置く点に違いがある。1,000億枚が最初に発行された後、毎年1%ずつ追加発行されるなど、市場流通量を増やして価格変動リスクを抑える仕組みが取られていることが特徴だ。

IBMは17年10月に、ステラのブロックチェーンを使って国際決済ソリューションの開発を進めることを発表しており、以前からステラに注目をしていた。同プロジェクトは、仮想通貨技術の活用によって、効率的で安全性の高い国際決済の実現を目指すものであるが、ストロングホールドUSDの発行によって、課題となっていた仮想通貨の価格変動性を低減することが期待されている。

ステーブルコインとしては他に、米ドルと連動した「テザー(USDT)」が有名であるが、価値の裏付けとなる十分なドル資産を保有していないのではという疑惑や、ビットコインの市場操作に利用されたのではとの疑惑がある。また5月には、米サークル社が今夏に米ドルと連動した「サークルUSDコイン(USDC)」の発行を予定していることが報じられた。ステーブルコインは、仮想通貨の持つ本質的な価値を享受しながらも、価格の安定性を維持できるものとしてプロジェクトが増えていくことが想定される。

《SI》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.