明日の株式相場見通し=週末控えで売り優勢、決算発表本格化前の持ち高調整も
あす(20日)の東京株式市場は、来週後半から4~6月期の決算発表が本格化することや、週末を控えていることから持ち高調整の売りが優勢となり、日経平均株価は続落基調となりそうだ。ただ、外国為替市場で、円安・ドル高が進行した場合には、下落幅は限定的となる可能性がある。
市場関係者からは「きょう前場は、前日の米株式市場でのNYダウ平均株価の5日続伸などを好感して買いが先行し、日経平均は一時前日比132円高まで買い進まれ、昨日と同様に2万3000円に接近する場面があった。ところが、上海株式相場の下落や人民元安を嫌気して、後場に入ると一転して前日比マイナス圏に急降下した。このところ、堅調に戻り歩調にあったファーストリテイリング<9983>、資生堂<4911>といった日経平均寄与度の高い銘柄が売られた。きのう、きょうと2万3000円の壁を意識させられる値動きとなったことから、“壁突破”は、来週後半以降に持ち越しとなりそうだ」との見方が出ていた。
19日の東京株式市場は買いが先行したものの上値は重く、後場に入り日経平均はマイナス圏に沈んだ。ただ、下値では押し目買いが入り下げは小幅にとどまった。日経平均株価終値は、前日比29円51銭安の2万2764円68銭と5日ぶり小幅反落した。
日程面では、6月の消費者物価指数、5月の全産業活動指数、6月の民生用電子機器の国内出荷実績に注目。海外では、EU総務理事会が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)