話題株ピックアップ【夕刊】(3):KOA、西松屋チェ、モリテック
■KOA <6999> 2,571円 -284 円 (-10.0%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
KOA<6999>が急反落。23日の取引終了後に発表した第1四半期連結決算が、売上高140億4600万円(前年同期比9.5%増)、営業利益11億8000万円(同3.4%減)、純利益11億2600万円(同13.0%増)と営業減益だったことが嫌気された。日本や欧州の自動車向けに主力の抵抗器の販売は好調だったが、人件費や減価償却費などの増加が利益を圧迫した。同時に、未公表としていた第2四半期累計(4~9月)業績予想を発表しており、売上高280億円(前年同期比8.7%増)、営業利益26億5000万円(同0.3%増)、純利益23億8000万円(同15.8%増)を見込むとし、あわせて中間配当を前年同期比3円増の18円にすると発表している。
■西松屋チェーン <7545> 1,200円 -10 円 (-0.8%) 本日終値
西松屋チェーン<7545>は6日続落。23日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比8.8%減と3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。昨年と比較して梅雨明けが早く、気温は高めに推移したものの、西日本における豪雨の影響により一部の店舗で一時休業するなどの影響があったことが響き、子供衣料、ベビー・マタニティー衣料を中心に売り上げが伸び悩んだ。なお、全社売上高は同3.7%減だった。
■しまむら <8227> 10,070円 -10 円 (-0.1%) 本日終値
しまむら<8227>は3日続落。23日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の販売状況で、既存店売上高が前年同月比11.2%減と3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。月度下旬は、真夏日が多かったことで水着やUV対策グッズなどの夏物商品が好調だった。ただ、大雨や酷暑などの天候不順で客足が鈍った影響から、売り上げは前年実績を下回った。
■グローバルウェイ <3936> 4,000円 +700 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値
グローバルウェイ<3936>がストップ高。この日、スイス子会社がICO(仮想通貨技術を利用した資金到達)実施に向けた申請手続きが完了したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。FINMAによる認可は9~10月になる見込みで、認可を受けた後、ICOの詳細を速やかに開示する予定としている。
■モリテック スチール <5986> 591円 +63 円 (+11.9%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
モリテック スチール<5986>が急動意、大底圏からの戻り相場初動の動きとなっている。同社は自動車向けを主力とする板金加工大手だが、電気自動車(EV)向けケーブル自動巻き取り式充電スタンドを手掛けており、ここ相次いで人気化しているEV電池関連の一角としてマーケットの視線が向いている。特にEV向け充電機器を手掛ける大泉製作所<6618>がここ急速に水準を切り上げる展開にあり、その連想も働いている。同社株は1月18日に1380円の上場来高値をつけたが、時価はそこから半値以下で戻り余地の大きさも意識されているようだ。
■レントラックス <6045> 869円 +91 円 (+11.7%) 本日終値
レントラックス<6045>が3日続伸。同社は23日取引終了後に、6月度の月次売上高が7億9800万円(前年同月比20.4%増)になったと発表。2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。成果報酬型広告サービスのパートナーサイト運営者数が2万6180人と、前月に比べ340人増加したことなどが寄与した。
■シリコンスタジオ <3907> 1,348円 +122 円 (+10.0%) 本日終値
シリコンスタジオ<3907>が堅調。同社はCG技術基盤のミドルウエアを主力にゲームの開発支援を行うほか、自社でスマホゲームの開発も手掛けている。23日取引終了後、18年11月期の連結業績予想を修正、最終損益を7億6500万円の赤字から7億700万円の赤字(前期11億3700万円の赤字)へ修正、赤字幅が縮小する見込み。自社の機械学習エンジン「YOKOZUNA data」を英キーワーズグループ子会社に150万ドルで譲渡することによるもの。
■セック <3741> 3,185円 +280 円 (+9.6%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
セック<3741>は急反発。23日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)単独業績予想について、売上高を23億5000万円から25億円(前年同期比9.3%増)へ、営業利益を2億3000万円から2億8000万円(同36.6%増)へ、純利益を1億7000万円から2億1000万円(同52.2%増)へ上方修正したことが好感されている。第1四半期に移動体通信事業者向けサービス系の開発が好調だったことに加えて、モバイル決済関連の開発とロボットの研究開発案件が増加したことが要因としている。
■ヒーハイスト精工 <6433> 453円 +36 円 (+8.6%) 本日終値
ヒーハイスト精工<6433>が動意含み。7月10日に上ヒゲで490円まで買われ底値圏離脱の動きを見せたあと、目先筋の利益確定売りをこなし400円台でもみ合っていた。産業機械向けの軸受け製造を手掛け、半導体製造ライン向け制御装置などにも展開する。直動システム世界トップのTHK<6481>向けが主力で、THKは現在フル生産状態が続いており、同社もこの恩恵を中期的に享受するとの思惑がある。PBR0.8倍台とバリュー株の素地もあり、400円台の株価は値ごろ感も意識される。
●ストップ高銘柄
ナビタス <6276> 522円 +80 円 (+18.1%) ストップ高 本日終値
ジェーソン <3080> 668円 +100 円 (+17.6%) ストップ高 本日終値
ジェネレーションパス <3195> 561円 +80 円 (+16.6%) ストップ高 本日終値
寺岡製作所 <4987> 703円 +100 円 (+16.6%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
ジャストプランニング <4287> 4,610円 -1,000 円 (-17.8%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース