【↑】日経平均 大引け| 4日ぶり反発、中国関連買われ全体相場を押し上げる (7月24日)

市況
2018年7月24日 16時33分

日経平均株価

始値  22555.05

高値  22555.05(09:00)

安値  22416.23(10:19)

大引け 22510.48(前日比 +113.49 、 +0.51% )

売買高  12億4650万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆0392億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は4日ぶりに反発、中国関連買われ全体相場を押し上げる展開

2.朝方伸び悩むも、前場後半から広範囲に買い直され2万2500円台回復

3.中国政府が景気対策として財政発動の構えをみせたことで、関連株を刺激

4.中小型テーマ株や好業績期待株への物色ニーズ旺盛で約7割の銘柄が上昇

5.企業の決算発表本格化を前に市場参加者は限られ、全体売買代金は低調に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは13ドル安と3日続落した。主要企業の決算発表を控え様子見ムードのなか、中国や欧州との貿易摩擦問題への懸念から売りが優勢となった。

東京市場では終始買い優勢の展開で、日経平均株価は寄り後急速に伸び悩む場面があったが、前場後半を境に買い直され、2万2500円台で着地した。

24日の東京市場は前日に日銀の金融緩和策の修正観測が報じられ、イレギュラーな下げに見舞われたが、本日は広範囲に買い戻しが入り、全体相場を押し上げた。中小型株のテーマ買いの動きや、企業の決算発表本格化を前に好業績期待の銘柄を物色する動きがみられた。中国政府が23日の国務院常務会議で財政政策積極化の方針を示したことで、これを手掛かり材料に中国向け売上比率の高い機械株などに買いが誘導された。このほか鉄鋼や非鉄株などに資金が流入、買い戻しや押し目買いの動きが顕著となるなか、東証1部全体の7割近い銘柄が上昇した。ただ、決算発表本格化を控えて模様眺めムードも漂い、売買代金はかろうじて2兆円台を確保したものの約1ヵ月ぶりの低い水準だった。

個別では、任天堂<7974>が高く、トヨタ自動車<7203>も堅調。コマツ<6301>、ファナック<6954>なども買われた。キーエンス<6861>も高い。インターアクション<7725>、北沢産業<9930>、イーレックス<9517>などが急伸、モリテック スチール<5986>が大幅高に買われたほか、コーエーテクモホールディングス<3635>も物色人気となっている。ネオス<3627>、サニックス<4651>も大きく上昇した。

半面、ソニー<6758>が冴えず、エーザイ<4523>も売りに押された。昭和電工<4004>も冴えない。KOA<6999>が急落したほか、楽天<4755>、GMOインターネット<9449>なども安い。ネクソン<3659>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、日立化成<4217>が値を下げ、キユーピー<2809>も下落した。LINE<3938>も下値を探る展開だった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、日立建機 <6305> 、コマツ <6301> 、太陽誘電 <6976> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約61円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はエーザイ <4523> 、ファストリ <9983> 、トレンド <4704> 、キリンHD <2503> 、アサヒ <2502> 。押し下げ効果は約20円。

東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)機械、(3)非鉄金属、(4)不動産業、(5)建設業。一方、下落は5業種のみで下落率の上位から(1)食料品、(2)医薬品、(3)空運業、(4)サービス業、(5)陸運業。

■個別材料株

△テックファム <3625> [JQG]

前期経常を56%上方修正・最高益予想を上乗せ。

△ネオス <3627>

法人向けビジネスチャットツールがサクサ <6675> の働き方改革サーバに採用。

△コーテクHD <3635>

第1四半期2.3倍営業増益と1→1.2株の株式分割。

△シリコンスタ <3907> [東証M]

今期最終を赤字縮小に上方修正。

△GW <3936> [東証M]

スイス子会社のICO実施に向けた申請手続きが完了。

△セプテニHD <4293> [JQ]

感情データ分析会社と共同研究を開始へ。

△サンバイオ <4592> [東証M]

慶応大とSB623の認知症を適応症とした共同研究契約を締結。

△アドバネクス <5998>

埼玉工場を約10億円を投じ増設へ。

△ベストワン <6577> [東証M]

ウインドスタークルーズとシステム連携。

△小野測器 <6858>

上期経常を47%上方修正、通期も増額。

▼日立化 <4217>

4-6月期(1Q)税引き前は25%減益で着地。

▼KOA <6999>

第1四半期は3.4%営業減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)インターアク <7725> 、(2)北沢産 <9930> 、(3)イーレックス <9517> 、(4)モリテック <5986> 、(5)コーテクHD <3635> 、(6)セック <3741> 、(7)トリケミカル <4369> 、(8)津田駒 <6217> 、(9)サニックス <4651> 、(10)ネオス <3627>

値下がり率上位10傑は(1)KOA <6999> 、(2)楽天 <4755> 、(3)GMO <9449> 、(4)エステー <4951> 、(5)フィールズ <2767> 、(6)ネクソン <3659> 、(7)ケンコーマヨ <2915> 、(8)ダイジェト <6138> 、(9)ルネサス <6723> 、(10)クラリオン <6796>

【大引け】

日経平均は前日比113.49円(0.51%)高の2万2510.48円。TOPIXは前日比8.16(0.47%)高の1746.86。出来高は概算で12億4650万株。東証1部の値上がり銘柄数は1443、値下がり銘柄数は564となった。日経ジャスダック平均は3827.92円(18.96円高)。

[2018年7月24日]

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