明日の株式相場見通し=模様眺め姿勢強まり方向感に乏しい展開、売買代金減少を懸念
あす(25日)の東京株式市場は、4~6月期決算発表の本格化を目前にして、模様眺め姿勢が強まるなか、売り買いともに手控えられ方向感に乏しい展開となりそうだ。
市場関係者からは「前日急速に進んだ外国為替市場での円高・ドル安が、きょうは一服商状となったことから、機械、自動車、電機といった外需の主力銘柄に買い戻しの動きが広がった。さらに、中国政府が23日の国務院常務会議で、財政政策を積極化する方針を示したことが伝えられ、中国関連とされる設備投資セクターの銘柄が買われた。ただ、きょうの東証1部の売買代金は2兆392億円と、6月25日以来約1カ月ぶりの低水準にとどまった」との見方が出ていた。
24日の東京株式市場は終始買い優勢の展開で、日経平均は寄り後急速に伸び悩む場面があったものの、前場後半を境に買い直され、2万2500円台に乗せて着地した。日経平均株価終値は、前日比113円49銭高の2万2510円48銭と4日ぶりに反発した。
日程面では、中古不動産流通プラットフォーム「リノシー」の開発・運営、プラットフォームを通じた中古不動産の売買仲介などを手掛けるGA technologies<3491>が東証マザーズに新規上場する。このほかに、23日時点の給油所の石油製品価格、気象庁の3カ月予報に注目。
海外では、米EU首脳会談、新興5カ国(BRICS)首脳会議(27日まで)、パキスタン総選挙、米6月の新築一戸建て住宅販売、独7月のIfo景況感指数が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)