需給改善を意識した個別物色/オープニングコメント

市況
2018年7月25日 8時25分

25日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。24日の米国市場は、複数の構成銘柄が好決算を発表したことを受けて、NYダウは197ドル高となった。一方で、検索大手アルファベットの好決算を受けて買いが先行したハイテク株は、その後はAMDやマイクロンテクノロジーが2%を超える下落となるなど、利益確定の流れが強まっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の22550円。円相場は1ドル111円20銭台で推移している。NYダウの上昇の流れを受けて、指数インパクトの大きい値がさ株を中心にインデックスに絡んだ買いが先行しよう。

ただし、ハイテク株等は次第に上値の重さが意識されてくる可能性もあり、資生堂<4911>などディフェンシブ系にシフトしやすいだろう。また、昨日の日経平均は前日の大幅な下げに対する自律反発の域は脱していないが、前日の金融セクターへの物色のほか、中国関連への資金シフトなど、ショートカバーとみられるリバランスの流れがみられている。地政学リスクや米中貿易摩擦への警戒、米欧首脳会談の行方など、不安材料は変わらないものの、ポジションをニュートラルに戻す動きからの買い戻しの動きも意識される。

また、日経平均が22500円処での底堅さが意識される中、中小型株についても底堅い値動きが目立ってきている。これまでは引け前15分辺りからポジションをニュートラルにする動きが優勢だったが、昨日は大引けにかけても底堅さが目立っていた。信用買い残高の整理が順調に進捗するなか、1月高値期日通過を意識した需給改善への思惑も高まりやすく、押し目拾いの動きも強まりやすいようだ。本格化する決算を意識した個別物色も次第に広がりをみせてくると考えられる。

《AK》

提供:フィスコ

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