【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり小反落も、実態は強くTOPIXは3日続伸 (7月26日)
日経平均株価
始値 22711.59
高値 22717.15(09:00)
安値 22549.77(09:35)
大引け 22586.87(前日比 -27.38 、 -0.12% )
売買高 12億5281万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3957億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅ながら3日ぶり反落、ただ実態は強くTOPIXは3日続伸
2.米国とEUの首脳会談受け貿易摩擦への懸念後退、投資家の不安心理薄れる
3.日銀によるETF購入配分の見直し観測が、225採用値がさ株の下げ助長
4.エーザイが断トツの売買代金こなして急落、日経平均にも大きな影響与える
5.中小型株軸に物色人気は旺盛で、全体の8割を超える銘柄が上昇する展開に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは172ドル高と続伸した。米欧首脳会談で、自動車を除く工業製品の関税を引き下げることで合意。これを受け、米欧間での貿易摩擦の後退期待から買い優勢となった。
東京市場では、日経平均株価が3日ぶりに小幅反落した。ただ、値上がり銘柄数が圧倒的に多く、TOPIXは3日続伸となった。
26日の東京市場は、前場は方向感の定まらない展開で日経平均が前日終値を挟みプラス圏とマイナス圏を往来する展開。後場に入ると上値の重さが意識され小幅マイナス圏での推移が続いた。前日の米国株市場では米国とEUの間で行われた首脳会談を受け貿易摩擦懸念が後退、NYダウが引け際に水準を急速に切り上げ、東京市場にもポジティブ材料となった。外国為替市場で円高傾向にあったことや、日銀がETFの購入配分を見直すとの観測が、225採用の値がさ株の下げを誘発したが、一方で銀行など時価総額上位の銘柄に根強い買いが観測された。TOPIXは終始プラス圏で推移し、大引け時点で12ポイント強のプラスを確保している。これは日経平均では160円弱の上昇に相当する。中小型株の上げが目立ち、値上がり銘柄数は全体の8割を超えた。
個別では、エーザイ<4523>が断トツの売買代金をこなすなか急落となったほか、ソフトバンクグループ<9984>、ファーストリテイリング<9983>なども安い。ファナック<6954>、日本電産<6594>も売りに押された。三菱自動車<7211>の下げも目立つ。ネオス<3627>が大きく利食われ、エムアップ<3661>、バリューコマース<2491>も大幅安。日新電機<6641>、ネクステージ<3186>なども売られた。
半面、トヨタ自動車<7203>が堅調、アドバンテスト<6857>が大きく買われた。JT<2914>が買い優勢、東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>などもしっかり。日本トリム<6788>が値上がり率トップに買われたほか、ヤマシンフィルタ<6240>も商いを伴い大幅高。栄研化学<4549>、オービックビジネスコンサルタント<4733>も値を飛ばした。LINE<3938>、レノバ<9519>も物色人気となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、信越化 <4063> 、ダイキン <6367> 、デンソー <6902> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約38円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はエーザイ <4523> 、ソフトバンク <9984> 、ファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、TDK <6762> 。押し下げ効果は約147円。
東証33業種のうち上昇は30業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)陸運業、(3)ガラス土石製品、(4)建設業、(5)電気・ガス業。一方、下落は3業種のみで下落率の上位から(1)医薬品、(2)情報・通信業、(3)証券商品先物。
■個別材料株
△東エレデバ <2760>
4-6月期(1Q)経常は35%増益で着地。
△オービック <4684>
4-6月期(1Q)経常は21%増益で着地。
△OBC <4733>
4-6月期(1Q)最終は36%増益で着地。
△ミルボン <4919>
今期経常最高益予想を7%上乗せ。
△富士ソSB <6188> [JQ]
今期経常を一転26%増益、最高益に上方修正。
△航空電子 <6807>
4-6月期(1Q)経常は45%増益で着地。
△アドテスト <6857>
4-6月期(1Q)税引き前は11倍増益で着地。
△サイゼリヤ <7581>
株主優待品の一部を食事券に変更。
△蝶理 <8014>
4-6月期(1Q)経常は39%増益で着地。
△DMS <9782> [JQ]
4-6月期(1Q)経常は65%増益、通期計画を最高益に上方修正。
▼ネオス <3627>
日証金が26日から貸借取引で申込停止措置。
▼ビジョナリー <9263> [JQ]
最大1億1430万株の株式売り出しを実施。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日本トリム <6788> 、(2)OBC <4733> 、(3)栄研化 <4549> 、(4)航空電子 <6807> 、(5)ヤマシン―F <6240> 、(6)バルカー <7995> 、(7)北興化 <4992> 、(8)オービック <4684> 、(9)巴川紙 <3878> 、(10)アイビーシー <3920> 。
値下がり率上位10傑は(1)ネオス <3627> 、(2)エーザイ <4523> 、(3)エムアップ <3661> 、(4)Vコマース <2491> 、(5)ソルクシーズ <4284> 、(6)モリテック <5986> 、(7)アクセル <6730> 、(8)日新電機 <6641> 、(9)ネクステージ <3186> 、(10)スプリックス <7030> 。
【大引け】
日経平均は前日比27.38円(0.12%)安の2万2586.87円。TOPIXは前日比12.30(0.70%)高の1765.78。出来高は概算で12億5281万株。東証1部の値上がり銘柄数は1733、値下がり銘柄数は309となった。日経ジャスダック平均は3850.97円(3.67円高)。
[2018年7月26日]
株探ニュース