東京株式(大引け)=8円高、日銀会合後に乱高下し小幅プラス圏で着地
31日の東京株式市場は日銀の金融政策決定会合の結果を絡め不安定な動きに終始した。日経平均株価は結局、小幅プラス圏で着地した。
大引けの日経平均株価は前営業日比8円88銭高の2万2553円72銭と小反発。東証1部の売買高概算は19億7243万株、売買代金概算は3兆2635億7000万円。値上がり銘柄数は613、対して値下がり銘柄数は1436、変わらずは54銘柄だった。
きょうの東京市場は方向感が定まらず、日経平均は前後場を通じ上下に不安定な値動きを続けた。前日の米国株市場で主要指数が売られ、特にナスダック指数の下げが目立ったことで主力株には逆風が意識される地合いだった。後場取引時間中に注目されていた日銀の金融政策決定会合の結果が発表されると、日経平均は長期金利の動向を横目に目まぐるしく動いた。会合後に10年債利回りが急低下し、いったん買われたメガバンクなど銀行株に売りがかさむ展開となった。一方、先物主導で日経平均寄与度の高い値がさ株に裁定買いが流入、日経平均は一時130円以上高い場面もあり、その後値を消したが大引けプラス圏で着地。TOPIXはマイナスだった。全体売買代金も3兆3000億円弱と約2カ月ぶりの高水準だった。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が1000円を超える上昇、ファナック<6954>も買い優勢。TDK<6762>も大きく上昇した。オリエンタルランド<4661>、塩野義製薬<4507>なども物色人気に。ぐるなび<2440>がストップ高に買われ、イーブックイニシアティブジャパン<3658>、VOYAGE GROUP<3688>なども値を飛ばした。日本冶金工業<5480>が売買高を膨らませ大幅高、コムチュア<3844>、東京個別指導学院<4745>などの上げも目立った。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが乱高下をみせた後、結局安く引けたほか、任天堂<7974>、トヨタ自動車<7203>が値を下げた。コマツ<6301>、デンソー<6902>も軟調。横河ブリッジホールディングス<5911>が急落、デジタルアーツ<2326>はストップ安に売り込まれた。中国塗料<4617>、日本M&Aセンター<2127>も大幅下落した。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)