【↑】日経平均 大引け| 小反発、日銀会合結果を絡め不安定な動きに終始 (7月31日)

市況
2018年7月31日 16時29分

日経平均株価

始値  22472.12

高値  22678.06(13:14)

安値  22352.21(09:36)

大引け 22553.72(前日比 +8.88 、 +0.04% )

売買高  19億7243万株 (東証1部概算)

売買代金 3兆2635億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は上下に不安定な展開、後場乱高下も結局小幅反発して引ける

2.日銀の金融政策決定会合の結果発表後に長期金利が急低下し銀行株が軟調に

3.米株市場ではナスダック総合指数が下げ止まらず、東京市場でも懸念要因に

4.先物主導で日経平均寄与度の高い値がさ株に裁定買い流入、全体押し上げる

5.商いも盛り上がり、全体売買代金は3兆3000億円弱と2ヵ月ぶり高水準

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは144ドル安と続落した。主力IT関連株が売られたほか、クレジットカードのビザやアメックスが下落し指数を押し下げた。

東京市場では、日銀の金融政策決定会合の結果を絡め不安定な動きに終始した。日経平均株価は結局、小幅プラス圏で着地した。

31日の東京市場は方向感が定まらず、日経平均は前後場を通じ上下に不安定な値動きを続けた。前日の米国株市場で主要指数が売られ、特にナスダック指数の下げが目立ったことで主力株には逆風が意識される地合いだった。後場取引時間中に注目されていた日銀の金融政策決定会合の結果が発表されると、日経平均は長期金利の動向を横目に目まぐるしく動いた。会合後に10年債利回りが急低下し、いったん買われたメガバンクなど銀行株に売りがかさむ展開となった。一方、先物主導で日経平均寄与度の高い値がさ株に裁定買いが流入、日経平均は一時130円以上高い場面もあり、その後値を消したが大引けプラス圏で着地。TOPIXはマイナスだった。東証1部の売買代金も3兆3000億円弱と約2ヵ月ぶりの高水準だった。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が1000円を超える上昇、ファナック<6954>も買い優勢。TDK<6762>も大きく上昇した。オリエンタルランド<4661>、塩野義製薬<4507>なども物色人気に。ぐるなび<2440>がストップ高に買われ、イーブックイニシアティブジャパン<3658>、VOYAGE GROUP<3688>なども値を飛ばした。日本冶金工業<5480>が売買高を膨らませ大幅高、コムチュア<3844>、東京個別指導学院<4745>などの上げも目立った。

半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが乱高下をみせた後、結局安く引けたほか、任天堂<7974>、トヨタ自動車<7203>が値を下げた。コマツ<6301>、デンソー<6902>も軟調。横河ブリッジホールディングス<5911>が急落、デジタルアーツ<2326>はストップ安に売り込まれた。中国塗料<4617>、日本M&Aセンター<2127>も大幅下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、TDK <6762> 、ファナック <6954> 、塩野義 <4507> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約79円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は花王 <4452> 、トヨタ <7203> 、資生堂 <4911> 、デンソー <6902> 、味の素 <2802> 。押し下げ効果は約30円。

東証33業種のうち上昇は8業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)ゴム製品、(3)鉱業、(4)倉庫運輸関連、(5)ガラス土石製品。一方、下落率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)銀行業、(3)電気・ガス業、(4)空運業、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

△グロバルLM <3486> [東証M]

上期経常を26%上方修正。

△GMOペパボ <3633> [JQ]

上期経常が3.1倍増益で着地、4-6月期は黒字浮上。

△ボヤージュ <3688>

今期最終を50%上方修正。

△コムチュア <3844>

4-6月期(1Q)経常は80%増益で着地。

△日電硝 <5214>

3.32%を上限に自社株買いを実施。

△黒崎播磨 <5352>

今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ。

△冶金工 <5480>

今期経常を16%上方修正。

△キッツ <6498>

4-6月期(1Q)経常は35%増益、自社株買いも発表。

△イー・ギャラ <8771>

4-6月期(1Q)経常は13%増益で着地、1→2の株式分割を実施。

△カプコン <9697>

4-6月期(1Q)経常は7.1倍増益で着地。

▼日本M&A <2127>

4-6月期(1Q)経常は29%減益で着地。

▼デジアーツ <2326>

4-6月期(1Q)経常は18%減益で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ぐるなび <2440> 、(2)イー・ギャラ <8771> 、(3)イーブック <3658> 、(4)ボヤージュ <3688> 、(5)黒崎播磨 <5352> 、(6)冶金工 <5480> 、(7)コムチュア <3844> 、(8)エスエムエス <2175> 、(9)王将フード <9936> 、(10)東京個別 <4745>

値下がり率上位10傑は(1)イーグランド <3294> 、(2)ソフトブレン <4779> 、(3)横河ブHD <5911> 、(4)タケエイ <2151> 、(5)NSW <9739> 、(6)デジアーツ <2326> 、(7)オルトP <3672> 、(8)九電工 <1959> 、(9)M&Aキャピ <6080> 、(10)ニホンフラ <7820>

【大引け】

日経平均は前日比8.88円(0.04%)高の2万2553.72円。TOPIXは前日比14.86(0.84%)安の1753.29。出来高は概算で19億7243万株。東証1部の値上がり銘柄数は613、値下がり銘柄数は1436となった。日経ジャスダック平均は3820.57円(10.72円安)。

[2018年7月31日]

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