31日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で続落、ハイテク関連に売り

市況
2018年7月31日 18時00分

31日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比150.12ポイント(0.52%)安の28583.01ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が21.59ポイント(0.20%)安の11024.73ポイントとそろって続落した。売買代金は875億1100万香港ドルとなっている(30日の売買代金は723億香港ドル)。

内外に不安材料。米IT株が下げ止まらず、昨夜のNYダウが続落した流れを継いだ。内部的には、寄り付き前に公表された中国景気指標の下振れがマイナス。今年7月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)は、予想(51.3)と6月実績(51.5)を下回る51.2だった。

ハンセン指数の構成銘柄では、ハイテク関連が安い。舜宇光学科技(2382/HK)が4.8%、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.3%ずつ値を下げた。時価総額上位の本土系金融株もさえない。

食品・飲料や小売などの消費セクターも売られる。中国食品(506/HK)が2.9%安、中国旺旺HD(151/HK)が2.0%安、青島ビール(168/HK)が1.4%、統一企業中国HD(220/HK)が1.0%安、聯華超市(980/HK)が4.1%安、国美零售HD(ゴメ・リテール・ホールディング:493/HK)が2.4%安で引けた。

半面、中国自動車セクターの一角はしっかり。広州汽車集団(2238/HK)が2.9%高、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が2.2%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.7%高と値を上げた。

他の個別株動向では、油田開発資材メーカーの山東墨龍石油機械(568/HK)が4.4%高と急伸。昨日引け後に6月中間期の業績を発表し、純利益が4.6倍に膨らんだと報告した。そのほか、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)は2.8%高。中間決算に関し、純利益が前年同期比で271.2~295.2%増加するとの見通しを明らかにしている。

一方、本土市場は5日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.26%高の2876.40ポイントで取引を終えた。時価総額上位の銀行やエネルギー関連が相場をけん引している。医薬関連株もしっかり。食品・飲料株、空運株、証券株なども物色された。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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