本日注目すべき【好決算】銘柄 牧野フ、コーセー、ローム (31日大引け後 発表分)

注目
2018年8月1日 7時00分

7月31日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

牧野フ <6135>   ★今期経常を12期ぶり最高益に上方修正

◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.5倍の38.3億円に急拡大して着地。主力のマシニングセンターなど工作機械の販売が大きく伸びたことが寄与。国内のロボットや半導体製造装置向け、北米・アジアの自動車関連向けなどの受注が好調だった。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の158億円→183億円に15.8%上方修正。増益率が0.3%増→16.2%増に拡大し、12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。予想PERが8.7倍→7.4倍に低下し、割安感がさらに強まった。

アドウェイズ <2489> [東証M]  ★4-6月期(1Q)経常は2.1倍増益、対通期計画64%進捗

◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の3.1億円に急拡大して着地。主力の国内広告事業でスマートフォン向け広告サービスが伸長したうえ、昨年5月にリリースした広告の自動入札システム「UNICORN」の好調も収益拡大に貢献した。

第1四半期実績だけで通期計画5億円に対する進捗率は63.6%に達しており、業績上振れが期待される。

トーカロ <3433>   ★今期経常最高益予想を10%上乗せ

◆19年3月期の連結経常利益を従来予想の82億円→90億円に9.8%上方修正。増益率が11.4%増→22.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。半導体・FPD分野向けを中心に溶射加工の受注が想定より伸びることが寄与。

同時に発表した4-6月期(第1四半期)の同利益は前年同期比42.3%増の27.3億円だった。

コーセー <4922>   ★4-6月期(1Q)経常は44%増益、通期計画を増額修正

◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比44.4%増の186億円に拡大して着地。国内や韓国、中国で「コスメデコルテ」などの高価格帯ブランドを中心に化粧品の販売が好調だったことが寄与。高収益製品の売上構成比率が上昇したことに加え、販管費の効率的な運用なども大幅増益に貢献した。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の524億円→574億円に9.5%上方修正。増益率が8.0%増→18.3%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

タカラバイオ <4974>   ★4-6月期(1Q)経常は5.4倍増益で着地

◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比5.4倍の15.5億円に急拡大して着地。大塚製薬と結んだ遺伝子治療薬の共同開発・独占販売契約にかかる一時金の発生や、同契約に基づく治験製品の売上計上などが収益を押し上げた。

上期計画の25.5億円に対する進捗率は61.0%に達しており、業績上振れが期待される。

エイチワン <5989>   ★4-6月期(1Q)税引き前は88%増益で着地

◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比88.0%増の21.7億円に拡大して着地。金型設備の販売増加や生産コストの低減を背景に、北米部門の業績が急回復したことが寄与。上期計画の25億円に対する進捗率は86.9%に達しており、業績上振れが期待される。

テセック <6337> [JQ]  ★4-6月期(1Q)経常は2.3倍増益で着地

◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の4.6億円に急拡大して着地。半導体メーカーの旺盛な設備投資需要を背景に、ハンドラー(半導体選別装置)をはじめ半導体検査装置の高付加価値品の販売拡大に注力し、56.7%の大幅増収を達成したことが寄与。

第1四半期実績の通期計画10.3億円に対する進捗率は45.1%に達しており、業績上振れが期待される。

ローム <6963>   ★4-6月期(1Q)経常は59%増益で着地

◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比59.2%増の207億円に拡大して着地。自動車関連や産業機器関連向け半導体素子の販売が伸びたことが寄与。円安による為替差損益の好転も増益に大きく貢献した。

上期計画の310億円に対する進捗率は66.9%に達しており、業績上振れが期待される。

スクロール <8005>   ★4-6月期(1Q)経常は59%増益、対上期計画91%進捗

◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比58.9%増の11.4億円に拡大して着地。カタログ配布の効率化や原価率の改善が進み、通販事業の利益が急拡大したことが寄与。通販事業者など向けソリューション事業の業績拡大も大幅増益の要因となった。

上期計画の12.5億円に対する進捗率は91.3%に達しており、業績上振れが期待される。

元気寿司 <9828>   ★今期経常最高益予想を44%上乗せ

◆19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比99.2%増の7.2億円に拡大して着地。オールオーダー型「回転しない寿司」の拡大に注力し、国内売上高が2ケタ増収を達成したことが寄与。生産性向上や食料廃棄ロスの削減に加え、店舗建物の耐用年数の変更に伴う減価償却費の減少も大幅増益に貢献した。

第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の18億円→25.9億円に43.9%上方修正。増益率が3.2%増→48.4%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

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