【↓】日経平均 大引け| 大幅反落、米中貿易摩擦への警戒と上海株急落を嫌気 (8月2日)

市況
2018年8月2日 16時24分

日経平均株価

始値  22676.73

高値  22754.73(09:33)

安値  22464.81(13:22)

大引け 22512.53(前日比 -234.17 、 -1.03% )

売買高  16億4242万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆7678億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅反落、米中貿易摩擦への警戒感と上海株急落などを嫌気

2.トランプ政権の中国製品2000億ドル相当への関税引き上げで波紋広がる

3.後場下げ加速、海外ヘッジファンドの先物への売りも全体指数の下げを助長

4.業種別には紙パルプを除きほぼ全面安、値下がり銘柄数は1500を超える

5.ファストリ、ファナックなど日経平均寄与度の高い値がさ株の下げが目立つ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは81ドル安と反落。米中貿易摩擦への懸念が再燃し、キャタピラーやスリーエムといった中国比率の高い銘柄に売りが先行した。

東京市場ではリスクオフの流れが強まり、日経平均株価は終始軟調。特に後場に入り値を崩し、2万2400円台半ばまで水準を切り下げる場面があった。

2日の東京市場は、前日の欧米株安を受け下値を探る展開となった。トランプ政権が2000億ドル相当の中国製品への輸入関税について従来主張していた10%から25%に引き上げると伝わり、これを受けて米中貿易摩擦問題に対する警戒感が再び強まった。前日のNYダウ下落を引き継ぎリスク回避の売りを誘った。また後場に入ると、中国・上海株市場が急速に水準を切り下げたことで、これを横目に主力輸出株をはじめ広範囲に売りがかさむ展開を余儀なくされた。海外ヘッジファンドによる先物への売りも全体相場の下げを助長している。業種別では紙パルプを除きほぼ全面安商状。値下がり銘柄数は1500を超えた。売買代金は2兆7000億円台後半と高水準が続いている。

個別では、任天堂<7974>が安く、トヨタ自動車<7203>も軟調。古河電気工業<5801>は急落した。ソフトバンクグループ<9984>、ファーストリテイリング<9983>なども売られた。コマツ<6301>、ファナック<6954>も安い。イマジカ・ロボット ホールディングス<6879>がストップ安に売り込まれたほか、イーレックス<9517>、大塚商会<4768>、カシオ計算機<6952>なども大幅安となった。

半面、ソニー<6758>、パナソニック<6752>が底堅く推移し、東海カーボン<5301>も頑強な動きをみせた。アイ・エス・ビー<9702>が急騰、三井ハイテック<6966>も値を飛ばした。スミダコーポレーション<6817>、スクロール<8005>も物色人気。旭化成<3407>、シャープ<6753>も買われた。コムチュア<3844>、カプコン<9697>も高い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はヤマハ <7951> 、旭化成 <3407> 、洋缶HD <5901> 、京セラ <6971> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約18円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、KDDI <9433> 、ソフトバンク <9984> 、資生堂 <4911> 。押し下げ効果は約102円。

東証33業種のうち上昇はパルプ・紙の1業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)サービス業、(3)保険業、(4)電気機器、(5)食料品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)非鉄金属、(2)海運業、(3)鉱業、(4)石油石炭製品、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△ソルコム <1987> [東証2]

ミライトHD <1417> が株式交換で完全子会社化。

△寿スピリッツ <2222>

4-6月期(1Q)経常は53%増益で着地。

△あじかん <2907> [東証2]

4-6月期(1Q)経常は71%増益で着地。

△王子HD <3861>

4-6月期(1Q)経常は2.8倍増益で着地。

△三井海洋 <6269>

今期経常を10%上方修正。

△新興プラン <6379>

4-6月期(1Q)経常は36%増益で着地。

△ニチダイ <6467> [JQ]

4-6月期(1Q)経常は67%増益で着地。

△クレステック <7812> [JQ]

前期経常を一転増益・最高益に上方修正、配当も5円増額。

△遠藤製作所 <7841> [JQ]

上期経常を4.5倍上方修正、通期も増額。

△アイエスビー <9702>

今期経常を11%上方修正。

▼ヒノキヤG <1413>

今期経常を一転4%減益に下方修正。

▼イーレックス <9517>

4-6月期(1Q)経常は微減益で着地。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アイエスビー <9702> 、(2)三井ハイテク <6966> 、(3)スミダコーポ <6817> 、(4)保土谷 <4112> 、(5)三井海洋 <6269> 、(6)河合楽 <7952> 、(7)スクロール <8005> 、(8)王子HD <3861> 、(9)新興プラン <6379> 、(10)元気寿司 <9828>

値下がり率上位10傑は(1)イマジカロボ <6879> 、(2)イーレックス <9517> 、(3)イーガーディ <6050> 、(4)ヒノキヤG <1413> 、(5)大塚商会 <4768> 、(6)Mラインズ <3901> 、(7)イーグル工 <6486> 、(8)古河電 <5801> 、(9)伊藤米久HD <2296> 、(10)神戸鋼 <5406>

【大引け】

日経平均は前日比234.17円(1.03%)安の2万2512.53円。TOPIXは前日比17.67(1.00%)安の1752.09。出来高は概算で16億4242万株。東証1部の値上がり銘柄数は509、値下がり銘柄数は1509となった。日経ジャスダック平均は3815.36円(3.49円安)。

[2018年8月2日]

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