【↓】日経平均 大引け| 440円安、トルコリラ急落を受け世界株安の流れ (8月13日)

市況
2018年8月13日 16時41分

日経平均株価

始値  22117.57

高値  22124.60(09:11)

安値  21851.32(13:36)

大引け 21857.43(前日比 -440.65 、 -1.98% )

売買高  15億2364万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆5144億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は440円安と続急落、2万2000円台を大きく割り込む

2.トルコリラ急落に端を発した世界株安の流れに東京市場も飲まれる格好に

3.ドル安円高が進行し、中国や香港などアジア株が軒並み安で手控え感助長

4.個別株は決算発表絡みで急騰銘柄も散見されるが、一方で急落銘柄も多数

5.高速アルゴ売買の影響もあり、東証1部全体の9割の銘柄が下げる展開に

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは196ドル安と3日続落した。トルコリラの急落に伴う地政学リスクの高まりを背景に売りが優勢となった。

週明けの東京市場では、リスクオフの流れが強まり日経平均株価はフシ目の2万2000円台を割り込んだ。後場終盤、空売りの買い戻しに下げ渋る場面もあったが続かず、引け際売り直されほぼ安値圏で大引けとなった。

13日の東京市場は、前週末の欧米株安の流れを引き継ぎ、大きく下値を探る展開となった。トルコリラ急落を売り材料に世界的な株安となっており、その流れに東京市場も飲まれる格好となった。取引時間中は外国為替市場で1ドル=110円10銭台まで円高が進んだことや中国・上海株や香港株などアジア株市場が軒並み安くなったことなども買い手控え感を助長した。個別には決算発表を絡め大幅上昇する銘柄も散見されたが、決算の思わしくない銘柄については容赦ない売りが集中した。海外ヘッジファンドによる高速売買の影響も反映されて売り圧力の強い地合いとなり、東証1部全体の9割の銘柄が下落した。日経平均は7月6日以来約1ヵ月ぶりの安値圏に沈んでいる。

個別では、任天堂<7974>が売られ、トヨタ自動車<7203>、村田製作所<6981>なども下落した。ソニー<6758>軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも値を下げた。資生堂<4911>、コマツ<6301>も売りに押された。東京精密<7729>が急落、ダブル・スコープ<6619>、IBJ<6071>、新川<6274>などがストップ安となった。三井金属<5706>やビーロット<3452>なども一時値幅制限いっぱいに売り込まれる場面があった。

半面、リクルートホールディングス<6098>が逆行高、スズキ<7269>も高い。日本郵政<6178>も頑強な動きとなった。石原産業<4028>、オープンドア<3926>、東和薬品<4553>、ジーンズメイト<7448>などがストップ高に買われた。セイコーホールディングス<8050>、OSJBホールディングス<5912>などが物色人気となり、ジャパンベストレスキューシステム<2453>なども値を飛ばした。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、スズキ <7269> 、セコム <9735> 、電通 <4324> 、日本郵政 <6178> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約28円。うち20円はリクルート1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、TDK <6762> 、東エレク <8035> 、京セラ <6971> 、ダイキン <6367> 。押し下げ効果は約102円。

東証33業種のうち上昇は、サービス業の1業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)小売業、(2)医薬品、(3)保険業、(4)電気・ガス業、(5)不動産業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)機械、(2)海運業、(3)非鉄金属、(4)電気機器、(5)ゴム製品。

■個別材料株

△省電舎HD <1711> [東証2]

東証が監理銘柄(確認中)の指定を解除。

△パピレス <3641> [JQ]

4-6月期(1Q)経常は88%増益・上期計画を超過。

△オープンドア <3926>

4-6月期(1Q)経常は88%増益で着地。

△石原産 <4028>

上期経常を一転黒字に上方修正。

△東和薬品 <4553>

4-6月期(1Q)経常は64%増益・上期計画を超過。

△ハーバー研 <4925> [JQ]

4-6月期(1Q)経常は81%増益で着地。

△Fringe <6550> [東証M]

第1四半期営業利益は初の黒字化達成。

△アジャイル <6573> [東証M]

上期業績の計画上振れと1→3の株式分割。

△メイコー <6787> [JQ]

4-6月期(1Q)経常は2.8倍増益、未定だった上期配当は5円増配。

△セイコーHD <8050>

4-6月期(1Q)経常は11%増益で着地。

▼デュアルT <3469> [東証2]

今期経常は46%減益。

▼新川 <6274>

今期経常を一転赤字に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)石原産 <4028> 、(2)オープンドア <3926> 、(3)帝国電 <6333> 、(4)マツオカ <3611> 、(5)セイコーHD <8050> 、(6)東和薬品 <4553> 、(7)ジンズメイト <7448> 、(8)OSJBHD <5912> 、(9)USENHD <9418> 、(10)DIT <3916>

値下がり率上位10傑は(1)ビーグリー <3981> 、(2)ビーロット <3452> 、(3)新川 <6274> 、(4)IBJ <6071> 、(5)OATアグリ <4979> 、(6)鈴木 <6785> 、(7)東京綱 <5981> 、(8)アトラエ <6194> 、(9)東京精 <7729> 、(10)WSCOPE <6619>

【大引け】

日経平均は前日比440.65円(1.98%)安の2万1857.43円。TOPIXは前日比36.66(2.13%)安の1683.50。出来高は概算で15億2364万株。東証1部の値上がり銘柄数は191、値下がり銘柄数は1884となった。日経ジャスダック平均は3695.06円(50.21円安)。

[2018年8月13日]

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