話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユニファミマ、エボラブルA、リミックス
■RPAホールディングス <6572> 12,330円 +690 円 (+5.9%) 本日終値
RPAホールディングス<6572>が続伸。同社は「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」と呼ばれる自動化技術を手掛ける。RPAはバックオフィス部門の業務を自動化するものであり、今後、需要の急拡大が見込まれている。3月27日に東証マザーズに新規上場し公開価格3570円の2.3倍となる8220円で初値をつけたが、その後も上値追いが続き4月初旬に1万9900円まで急騰した。しかし、その後は下落基調となり今月3日には1万1000円をつけ高値から5割近い下げを演じた。もっとも、「成長性は高く再評価余地はある」(アナリスト)との見方が出ている。19年2月通期の連結業績予想は7月に売上高見通しが上方修正され、営業利益などは据え置かれたが、利益ベースでも増額修正への期待が出ている。
■ユニファミマ <8028> 11,530円 +590 円 (+5.4%) 本日終値
ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が大幅続伸。伊藤忠商事<8001>子会社によるTOB期間が16日で終了したことを受けて、買い戻しの動きが強まったようだ。伊藤忠子会社によるTOB実施が発表された7月13日のユニーファミマの終値は1万1070円だったが、TOB価格は1万1000円で設定。そのため、TOB期間中はこれを意識した動きとなっていた。一方で先日来、資本提携先のドンキホーテホールディングス<7532>が西友(東京都北区)の買収に興味を示していることへの思惑なども高まりつつあり、TOB期間終了で一気に顕在化したようだ。
■エボラブルアジア <6191> 2,482円 +116 円 (+4.9%) 本日終値
エボラブルアジア<6191>が急反発。ネット販売に特化した旅行会社で航空券予約サイトを主力にしている。サイト利用者は増勢を強めており、16日取引終了後に発表した7月取扱高は前年同月比2.8倍の126億3529万円と急拡大、これを評価する買いを呼び込んだ。
■リミックスポイント <3825> 948円 +39 円 (+4.3%) 本日終値
リミックスポイント<3825>が3日ぶりに反発。この日、8月28日から29日に大阪、マイドームおおさか(大阪市中央区)で開催される、スマート社会を支えるエネルギーソリューション革新的技術等が集結した業界最大のイベント「エネルギーイノベーションジャパン2018」に出展すると発表しており、新たなビジネスにつながるのではとの期待から買いが入った。展示ブースでは、主に電力事業を軸としたさまざまな事業支援やコスト削減提案をパッケージ化した斬新なプランを提案。仮想通貨関連を取り入れた提案や、高圧電力契約におけるクレジットカード決済を可能にするなどのソリューションサービスを展示するという。また、29日には会場内にて開催されるセミナーで「ブロックチェーン・EV・IoTで花開くエネルギービジネス」と題して、最新技術を取り巻くエネルギーイノベーション分野での展望を発表するとしている。
■協和発酵キリン <4151> 1,985円 +79 円 (+4.1%) 本日終値
協和発酵キリン<4151>が3日ぶりに急反発。同社は16日、子会社の協和キリンフロンティアが持続型赤血球造血刺激因子製剤「ダルベポエチン アルファ注シリンジ『KKF』」の国内製造販売承認を取得したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。持続型赤血球造血刺激因子製剤であるダルベポエチン アルファは、同社の主力製品「ネスプ」として2007年7月に発売されて以来、保存期慢性腎臓病から透析期まですべての腎性貧血に優れた臨床効果や安全性が評価され、多くの医療機関で使われている。今回、国内製造販売承認を取得した製剤は、「ネスプ」のオーソライズドジェネリック(先発医薬品の特許を持つ会社から特許実施許諾を受け製造販売される原薬・添加物・製造方法が同じ後発医薬品)となっている。
■星光PMC <4963> 1,039円 +32 円 (+3.2%) 本日終値
星光PMC<4963>は大幅高。同社はきょう、セルロースナノファイバー(CNF)複合材料「STARCEL」が、アシックス<7936>のランニングシューズ「DYNAFLYTE(ダイナフライト)3」のミッドソール部材の原材料の一部として採用されたと発表。これが株価を刺激したようだ。アシックスのランニングシューズに採用されるのは、「GEL-KAYANO(ゲルカヤノ)25」に続いて2例目。「STARCEL」は、京都大学生存圏研究所の矢野浩之教授が京都市産業技術研究所などと共同開発したCNF製造技術「京都プロセス」をベースに製造されているもので、同社はこれをもとにCNF複合材料の量産化を実現している。
■グンゼ <3002> 5,310円 +150 円 (+2.9%) 本日終値
グンゼ<3002>が大幅反発。岩井コスモ証券が16日付で、投資判断を「B+」から「A」としたことが好材料視されている。なお、目標株価8000円を継続している。同社の第1四半期決算は、営業利益が前年同期比7.5%減の18億8200万円と減益で着地したが、同証券によるとアパレルの苦戦が足を引っ張ったと指摘。ただ、機能ソリューション事業は総じて好調に推移しており、好調が続くシュリンクフィルムは猛暑が追い風になることや、新商品投入によるアパレルのテコ入れで、19年3月期営業利利益は会社予想並みの70億縁(前期比12.2%増)になると見込んでいる。さらに、来期は同73億円を見込み、業績は高付加価値製品の牽引による新たな成長ステージに入ると予想。総還元性向100%を掲げている点も評価できるとしている。また、この日は、ベトナムにプラスチックフィルムの海外生産拠点を新設すると発表しており、これも好感されたようだ。
■大氣社 <1979> 3,500円 +75 円 (+2.2%) 本日終値
大気社<1979>は反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を3500円から3740円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、国内建築市場好調によるビル空調部門のマージン予想引き上げや、製造業の投資マインド回復に伴う産業空調マージン予想の引き上げ、競争激化の厳しさによる塗装システム部門のマージン回復の遅れなどを考慮し、19年3月期営業利益予想を130億円から142億円へ、20年3月期を同136億円から148億円へ、21年3月期を同142億円から154億円へそれぞれ上方修正している。
■三菱UFJ <8306> 671円 +12.5 円 (+1.9%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが高い。トルコ情勢への警戒感の後退とともにトルコリラは反発してきており、欧米の銀行株には落ち着きが見え始めている。また、米中貿易摩擦の緩和期待が出てきており、リスク回避で低下基調にあった米国の長期金利も目先底打ち期待が膨らんできたことも銀行株への追い風となっている。
■セリア <2782> 4,635円 +80 円 (+1.8%) 本日終値
セリア<2782>が4日続伸。100円ショップ大手で、POSなどの積極活用により顧客ニーズを捉え収益成長に反映させている。新規出店にも関東甲信越を中心に積極的で、18年12月期上期末時点で店舗総数は1535に達した。7月度の月次売上高で、既存店売上高が2カ月ぶりに前年月次実績を下回ったものの、これは酷暑や異常気象の影響によるもので一過性のものと捉えられる。同社が取り組む「持続的なシェア拡大」は中期的にも評価される公算が大きい。また今期から中間配当を実施、年間配当は前期実績比20円増配の50円を計画するなど還元姿勢も強化している。
株探ニュース