サムティ Research Memo(8):2018年11月期通期業績は上期業績の進捗から判断して増額修正の可能性が高い

特集
2018年8月21日 15時08分

■業績見通し

2018年11月期の業績予想についてサムティ<3244>は、期初予想を据え置き、売上高を前期比5.8%増の64,000百万円、営業利益を同8.6%増の11,000百万円、経常利益を同5.2%増の8,900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同14.8%増の6,500百万円と増収増益を見込んでいる。増収率はやや緩やかな水準にとどまるものの、利益成長を重視した計画になっているものと評価できる。

売上高は、好調な販売環境が続くなかで、前期に引き続き「不動産事業」が伸長するとともに、ホテル事業の拡大等により「その他の事業」が大きく伸びる想定である。

また、利益面でも、増収効果のほか、好調な不動産市況(販売価格や家賃相場、稼働率など)を背景とした利益率の改善により、増益を確保する見通しである。

一方、投資計画については、開発用地に約210億円(前期は170億円)、収益不動産に約230億円(前期は320億円) を予定している。両方を合わせると約440億円(前期は490億円)となり、前期と比べるとやや抑え気味と言えるが、不動産市況の動向を見ながら若干慎重なスタンスを取っていることが理由である。また、2018年11月期については財務基盤の強化にも取り組む方針のようである。

なお、上期業績が通期計画(期初予想)に対して高い進捗率となっているにもかかわらず、同社が期初予想を据え置いたのは、突発的な外部環境の変化の可能性や2019年11月期業績の見通しを含め、最終的な着地の水準を慎重に見定めていることが理由と考えられる。

弊社でも、上期実績のほか、好調な外部環境(不動産市況)や内部要因(パイプラインの積み上げ、同社の開発・再生物件に対する高い評価、ホテル事業の順調な立ち上がりなど)の状況などを勘案すると、同社の業績予想は増額修正される可能性が高いとみており、今後の動向に注意する必要がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《NB》

提供:フィスコ

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