【↑】日経平均 大引け| 小反発、上海株上昇を横目に買い戻し優勢 (8月21日)

市況
2018年8月21日 16時05分

日経平均株価

始値  22110.54

高値  22306.83(12:54)

安値  22053.14(09:31)

大引け 22219.73(前日比 +20.73 、+0.09% )

売買高  10億6753万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆9210億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は小幅反発、上海株上昇を横目に買い戻し優勢の展開

2.トルコ情勢の不透明感や円高基調を嫌気し、寄り付きは安く始まる

3.その後は中国・上海株市場の強調を手掛かりに、先物絡みで戻り足

4.業種別は医薬品などディフェンシブが強く、個別はFリテ上昇が寄与

5.実需買い意欲は限定的で上値も重く、売買代金は2兆円台に届かず

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは89ドル高と3日続伸した。貿易摩擦の緩和に向けた米中通商協議への期待感から買い優勢となった。

東京市場では、方向感の定まりにくい地合いながら、日経平均株価はマイナス圏で始まった後、戻り足に転じた。しかし上値も重く、大引けは小幅高で着地した。

21日の東京市場は朝方売りが先行したものの、その後は買い戻しが優勢となり、日経平均は後場寄りにプラス転換し、一時100円以上高い場面もあった。前日の欧米株が総じて堅調な動きをみせたことや、取引時間中は中国・上海株市場が切り返しに転じたことなどを横目に、先物を絡め海外ファンド筋の買い戻しが全体を押し上げる格好となった。業種別には医薬品や紙パルプなどのディフェンシブストックが堅調、一方で情報通信セクターが安かった。外国為替市場では一時1ドル=110円台を割り込む円高傾向で、主力株中心に上値も重かった。米国との間で緊張が高まっているトルコ情勢の行方を見極めたいとの思惑もあり、全般的に実需の買い意欲は限定的だったといえる。東証1部の売買代金も若干増勢基調にはあるものの2兆円台に届かなかった。

個別では、ファーストリテイリング<9983>が1000円を超える上昇をみせたほか、任天堂<7974>も上値指向継続。東海カーボン<5301>が高く、資生堂<4911>、エーザイ<4523>も買い優勢だった。オープンドア<3926>、レーザーテック<6920>が大幅高に買われ、インターネットイニシアティブ<3774>も上昇した。スタートトゥデイ<3092>が物色人気となり、ペプチドリーム<4587>なども水準を切り上げた。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、NTTドコモ<9437>も売りに押された。ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が大幅安となったほか、KDDI<9433>の下げも目立った。東京海上ホールディングス<8766>も値を下げている。ウィルグループ<6089>が急落、パソナグループ<2168>、シークス<7613>なども安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は、ファストリ <9983> 、テルモ <4543> 、TDK <6762> 、東エレク <8035> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約74円。うち42円はファストリ1銘柄によるもの。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は、KDDI <9433> 、ユニファミマ <8028> 、ソフトバンク <9984> 、リクルート <6098> 、日東電 <6988> 。押し下げ効果は約81円。

東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)パルプ・紙、(3)証券商品先物、(4)化学、(5)その他金融業。一方、下落率の上位5業種は(1)情報・通信業、(2)サービス業、(3)卸売業、(4)ゴム製品、(5)保険業。

■個別材料株

△物語コーポ <3097>

いちよし証券がレーティングを「A」に引き上げ。

△マーチャント <3121> [東証2]

上期最終を6.7倍上方修正。

△テリロジー <3356> [JQ]

標的型サイバー攻撃対応のソリューションに強み。

△MDV <3902>

ユニチャームが同社のWEBサービス「カルテコ」を採用。

△レントラクス <6045> [東証M]

7月売上高が前年比5割増と急拡大。

△メタップス <6172> [東証M]

「政府、決済電子化を支援」との報道が刺激。

△Jエレベータ <6544> [東証M]

1→2の株式分割を実施。

△レーザーテク <6920>

国内外証券から強気評価。

△大水 <7538> [東証2]

今期最終を31%上方修正。

△ベルーナ <9997>

7月売上高が24ヵ月連続前年上回る。

▼シンクレイヤ <1724> [JQ]

東証が信用規制に関する臨時措置を実施。

▼ダイヘン <6622>

三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を760円に引き下げ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オープンドア <3926> 、(2)レーザーテク <6920> 、(3)メック <4971> 、(4)SI <3826> 、(5)IIJ <3774> 、(6)東京個別 <4745> 、(7)スミダコーポ <6817> 、(8)ビーグリー <3981> 、(9)GMO-PG <3769> 、(10)DIT <3916>

値下がり率上位10傑は(1)ウィルG <6089> 、(2)ポプラ <7601> 、(3)パソナG <2168> 、(4)極東貿易 <8093> 、(5)グローバルG <6189> 、(6)椿本興 <8052> 、(7)黒谷 <3168> 、(8)キムラタン <8107> 、(9)ソリトン <3040> 、(10)シークス <7613>

【大引け】

日経平均は前日比20.73円(0.09%)高の2万2219.73円。TOPIXは前日比6.73(0.40%)安の1685.42。出来高は概算で10億6753万株。東証1部の値上がり銘柄数は563、値下がり銘柄数は1455となった。日経ジャスダック平均は3671.08円(18.86円安)。

[2018年8月21日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.