【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、円安や上海株切り返しで後場一段高 (8月24日)
日経平均株価
始値 22484.01
高値 22602.24(15:00)
安値 22452.42(09:24)
大引け 22601.77(前日比 +190.95 、 +0.85% )
売買高 9億8377万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7634億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日続伸、後場に上げ幅を広げこの日の高値圏で着地
2.欧米株軟調も円安を好感、上海株が午後急速に切り返し株高を後押し
3.売買代金低調続くも売り物薄のなかヘッジファンドの先物買いが寄与
4.情報通信、医薬品など内需株の上昇目立ち、全体の7割の銘柄が上昇
5.ソフトバンク、ファーストリなど値がさ株買われ日経平均押し上げる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは76ドル安と続落した。米中相互の追加関税発動が嫌気され、中国売上比率の高いキャタピラーやボーイングが売られ指数を押し下げた。
東京市場では終始買い優勢の展開となり、日経平均株価は後場上げ幅を一段と広げ2万2600円台でほぼ高値引けとなった。
24日の東京市場は、米中貿易摩擦懸念も織り込みリスクを取る動きが継続した。前日の欧米株が軟調だったほか取引時間中はアジア株市場も総じて弱い動きを見せていた。しかし、外国為替市場で1ドル=111円台40銭近辺へと円安方向に振れたことや、中国・上海株が午後になって急速に切り返したことなどが追い風となった。海外ヘッジファンド筋とみられる先物への買い戻しが全体を押し上げた。業種別には33業種中26業種が上昇し情報通信、医薬品、サービス、小売など内需株の上昇が目立った。個別でも全体の7割の銘柄が高くなった。一方、東証1部の売買代金は1兆7000億円台にとどまり、前週末以降は2兆円台割れが常態化している。薄商いとはいえ、売り圧力の弱さが地合いに反映される形で日経平均は4営業日で400円強の上昇をみせている。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売買代金トップで堅調、任天堂<7974>、ファーストリテイリング<9983>なども上昇した。リクルートホールディングス<6098>が高く、武田薬品工業<4502>、エーザイ<4523>も買われた。オルトプラス<3672>はストップ高で買い物を残し、日本エム・ディ・エム<7600>も一時値幅制限いっぱいに買われた。TOKYO BASE<3415>、富士通ゼネラル<6755>なども値を飛ばした。
半面、スズキ<7269>が軟調、コマツ<6301>、ファナック<6954>も売りに押された。アトラエ<6194>が急落したほか、千代田化工建設<6366>も大きく値を下げた。しまむら<8227>、インフォマート<2492>が下落、日本冶金工業<5480>、大平洋金属<5541>なども下値を探る展開に。ペッパーフードサービス<3053>、ニコン<7731>も軟調だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、リクルート <6098> 、セコム <9735> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約93円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、スズキ <7269> 、ホンダ <7267> 、ニコン <7731> 、TOTO <5332> 。押し下げ効果は約18円。うち9円はファナック1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は26業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)サービス業、(3)情報・通信業、(4)医薬品、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)非鉄金属、(3)空運業、(4)機械、(5)輸送用機器。
■個別材料株
△ルーデン <1400> [JQG]
「仮想通貨不動産決済プラットフォーム」実証実験の完了を発表。
△オルトP <3672>
「アークザラッドR」滑り出し好調。
△IGポート <3791> [JQ]
「攻殻機動隊VRD」の中国オンライン配信ライセンス供与を開始。
△シルバエッグ <3961> [東証M]
見込み顧客を可視化するAIマーケティングツールを販売開始。
△エコモット <3987> [東証M]
準天頂衛星システム対応の高精度3次元変位計測システムを開発。
△ジーンテクノ <4584> [東証M]
米ソラ・バイオ社と共同研究を開始。
△日本MDM <7600>
骨接合材料新製品の薬事承認取得で来春発売へ。
△アルメディオ <7859> [東証2]
高濃度・高分散CNFのマスターバッチ、塗料ベースの開発に成功。
△共立メンテ <9616>
「ホテル事業の営業利益が寮事業を逆転」との報道。
△富士ソフト <9749>
三菱UFJMS証券が目標株価を5550円へ引き上げ。
▼エスティック <6161> [東証2]
13万5000株の立会外分売を実施。
▼山洋電 <6516>
三菱UFJMS証券が目標株価を1万0400円に引き下げ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オルトP <3672> 、(2)日本MDM <7600> 、(3)第一精工 <6640> 、(4)ハウスドゥ <3457> 、(5)SI <3826> 、(6)オロ <3983> 、(7)富士通ゼ <6755> 、(8)T-BASE <3415> 、(9)十八銀 <8396> 、(10)マクロミル <3978> 。
値下がり率上位10傑は(1)アトラエ <6194> 、(2)千代建 <6366> 、(3)ライドオンE <6082> 、(4)品川リフラ <5351> 、(5)山洋電 <6516> 、(6)オリンピック <8289> 、(7)ラクトJ <3139> 、(8)しまむら <8227> 、(9)タナベ経営 <9644> 、(10)冶金工 <5480> 。
【大引け】
日経平均は前日比190.95円(0.85%)高の2万2601.77円。TOPIXは前日比10.98(0.65%)高の1709.20。出来高は概算で9億8377万株。東証1部の値上がり銘柄数は1497、値下がり銘柄数は515となった。日経ジャスダック平均は3742.90円(15.68円高)。
[2018年8月24日]
株探ニュース