話題株ピックアップ【夕刊】(3):日エスコン、エイチーム、新日鉄住金

注目
2018年8月27日 15時23分

■日本エスコン <8892>  716円  +14 円 (+2.0%)  本日終値

日本エスコン<8892>はしっかり。24日の取引終了後、J-REIT(不動産投資信託)市場上場に向け準備を進めていると発表しており、これを好材料視した買いが入った。100%子会社のエスコンアセットマネジメントが投資法人「エスコンジャパンリート投資法人」を設立。前期に私募リート(アセット・マネジメント業務はエスコンAMが担当)の増資を完了し、資産規模は約110億円になっているという。また、J-REIT市場上場に向けた取り組みの一環として、保有する販売用不動産を同投資法人に譲渡する方向で準備に入っているとしている。

■エイチーム <3662>  2,129円  +33 円 (+1.6%)  本日終値

エイチーム<3662>が4日続伸。前週末24日の取引終了後、グループ会社のエイチーム引越し侍が、内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室が推進する「引越しワンストップサービス」で、引越しに伴う各種手続のポータルの検討に関する協力主体に選出されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。現在、引越しをする際には、さまざまな行政機関や民間事業者に対して個別に住所変更情報を届け出る必要があり、多くの時間・手間を要しているが、これらの負担を軽減するため、内閣官房ではデジタル技術を活用しする「引越しワンストップサービス」を推進。今回、引越しに伴う各種手続にアクセスできる「ポータル」の構築について官民共同で検討を行うため、本検討に必要となるポータルの構築・運営および引越しに伴う各種手続に関する知見を有する協力主体の公募が行われ、エイチーム引越し侍が選出されたとしている。

■新日鐵住金 <5401>  2,263.5円  +21.5 円 (+1.0%)  本日終値

新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>、東京製鉄<5423>など鉄鋼株が総じて高い。ここ鉄鋼セクターの株価は動意含みとなっている。世界的な鉄鋼価格の上昇と、中国やインドなどのインフラ投資需要を背景とした高水準の需要が鉄鋼メーカーの業績をグローバルに改善させている。米国ではニューコアなど業界を代表する企業が好決算を発表しマーケットの注目を浴びているが、日本でも大手高炉メーカーの業績回復が顕著で、株式市場でも見直し買いの動きが出始めている。

■琉球銀行 <8399>  1,310円  -184 円 (-12.3%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

24日、琉球銀行 <8399> が400万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限60万株の第三者割当増資を実施すると発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約11.9%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は9月3日から6日までのいずれかの日に決定する。最大で約65億円の調達資金については、全額を貸出金に充てる。

■カゴメ <2811>  3,125円  -30 円 (-1.0%)  本日終値

カゴメ<2811>が5日ぶりに反落。SMBC日興証券は24日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに目標株価を4000円から2800円に引き下げた。「国内飲料のトップラインは踊り場に近づきつつある」ことを警戒している。具体的には、好調なスムージーやトマト飲料の背後で野菜生活が苦戦、国内加工食品事業の売り上げは18年12月上期で微増にとどまった。下期以降、猛暑やリニューアル効果で多少モメンタムが回復しても、中期的な牽引力に欠けるとみている。同証券では今12月通期の営業利益を141億円から125億円(会社予想130億円)、19年12月期は150億円から133億円に見直している。

■大塚商会 <4768>  3,825円  -30 円 (-0.8%)  本日終値

大塚商会<4768>は反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で、投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価を4300円から3500円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。高採算な複写機販売の低迷を主因として、17年12月期第3四半期(7~9月)以降、GPM(売上総利益率)が続いており、同証券ではGPM悪化による業績モメンタム鈍化が顕在化し、上値が重い展開が続くと予想。業績予想についても、18年12月期の営業利益予想を485億円から460億円へ、19年12月期を同520億円から490億円へ下方修正している。

■テラ <2191>  289円  +52 円 (+21.9%)  本日終値

テラ<2191>、そーせいグループ<4565>、メドレックス<4586>、セルシード<7776>、ナノキャリア<4571>などバイオ関連株に物色資金が流入。市場では「業績面で厳しく、一部の黒字バイオベンチャーを除いて、腰を入れて買う投資主体が見当たらなかったが、目先は海外のヘッジファンド系資金が介入しているようだ。これに目ざとい個人投資家の投機資金が乗っている状況」(準大手証券ストラテジスト)という。上値のシコリが重く敬遠されがちな銘柄が多いものの、「長く相場がなかったことで新鮮味もある。FANG系銘柄からの乗り替える動きが出ている」(同)という。

■メドレックス <4586>  915円  +150 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

メドレックス<4586>がストップ高。この日の寄り前に、武田薬品工業<4502>と技術ライセンス契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回のライセンス契約締結は、武田薬のある重点疾患領域におけるパイプラインを対象に、メドレック独自の経皮吸収製剤技術を用いて、新たな経皮吸収製剤を創製することを目指すのが目的。同契約において、武田薬は同経皮吸収性剤について、全世界で開発および商業化する権利を有し、メドレックは臨床開発をサポートするという。また、これに伴い、メドレックは開発および商業化の進捗に応じて武田薬からマイルスと収入を得るほか、上市後は販売額に応じてロイヤルティーを受け取ることになる。

■オルトプラス <3672>  938円  +150 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

オルトプラス <3672> が3日連続のストップ高。23日、同社が開発協力を行い、フォワードワークスが提供するスマートフォン向けゲーム「アークザラッドR」の配信を開始したと発表したことが引き続き材料視された。「アークザラッド」シリーズは、1995年に第1作が「プレイステーション」で発売され、これまで全世界累計実売本数が370万本以上を記録しているロールプレイングゲーム。今回サービスを開始した「アークザラッドR」は、「プレイステーション」用ソフトウェア「アークザラッド2」の10年後の世界を描いた完全新作となる。iPhone版、Android版ともに好調な滑り出しをみせており、これを好感する買いが続いた。

■ビーイング <4734>  698円  +79 円 (+12.8%) 一時ストップ高   本日終値

ビーイング<4734>が続伸。建設業界向け土木積算ソフトを手掛けており、同ソフトでは前期投入の新版が好調で収益を押し上げている。18年4~6月期は営業損益段階で2億6600万円(前年同期実績は1300万円の赤字)と大幅黒字化、対通期計画に対する進捗率も7割に及んでいる。今期配当は前期実績比5円増配の15円を計画するなど株主還元姿勢も高いほか、時価総額55億円と小型で急騰習性があることから、個人投資家を中心とした短期資金の食指を動かしている。

●ストップ高銘柄

アルメディオ <7859>  287円  +80 円 (+38.7%) ストップ高   本日終値

大興電子通信 <8023>  894円  +150 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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