話題株ピックアップ【夕刊】(1):オープンドア、アンジェス、サイバダイン
■オープンドア <3926> 3,235円 +282 円 (+9.6%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
オープンドア<3926>が大幅続伸、7カ月ぶりに上場来高値を更新した。同社は格安の旅行商品を揃えた旅行情報サイト「トラベルコ」を主力に展開し、若年の女性層を中心にニーズを取り込むことに成功している。提携予約サイトが増勢基調にあるほか、テレビコマーシャル効果で認知度も上昇し、業績拡大に反映させている。19年3月期の第1四半期(4~6月)連結最終利益は3億1500万円と前年同期比2.3倍の高水準の伸びを達成、成長期待が株価を押し上げている。株式需給面では信用買い残が枯れた状態で上値が軽い。
■アンジェス <4563> 512円 +43 円 (+9.2%) 本日終値
アンジェス<4563>が続伸。寄り付きはウリ気配で始まり、始値は前日比18円安の451円と反落スタートとなったが、その後プラス圏に切り返した。同社は27日取引終了後、18年12月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を3億6500万円から6億円(前期比64.4%増)へ、営業損益を25億円の赤字から31億円の赤字(前期32億8800万円の赤字)へ、最終損益を25億円の赤字から31億円の赤字(同37億6400万円の赤字)へ修正しており、これを嫌気して売りが先行したが、足もとの業績悪は事前に織り込まれていた部分もあり押し目買いが優勢となった。同社が承認申請中の遺伝子治療薬「コラテジェン」が年内にも承認される見通しにあることで、これが株価上昇の思惑材料となった。
■日本化学工業 <4092> 4,750円 +340 円 (+7.7%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
日本化学工業<4092>が急反騰。市場では「ここ地合いの改善に伴い、空売りの溜まった銘柄が買い戻しで急動意するケースが多くみられ、同社株のそのひとつ。テクニカル的には5日・25日移動平均線のゴールデンクロスと、日足一目均衡表の雲抜けのタイミングで上放れが意識されていたが、これに株式需給面の思惑が加わり上昇スイッチが入った形。東証信用残は信用倍率0.76倍と売り長であり、日証金では株不足状態で逆日歩がついている。さらに機関投資家の貸株調達による空売りも考慮すれば買い戻しニーズは強かったとみられる」(国内ネット証券アナリスト)という。旺盛な半導体需要を背景に同社が手掛けるリン製品中心に好収益環境を享受、18年4~6月期は営業利益段階で前年同期比46%増益と好調を極めた。
■CYBERDYNE <7779> 882円 +42 円 (+5.0%) 本日終値
CYBERDYNE<7779>が高い。同社はきょう、NECフィールディング(東京都港区)が8月1日から医療用ロボット「HAL」腰タイプの取り扱い(販売、レンタル)を開始していることを明らかにしており、これによる販売力強化などが期待されたようだ。また、両社は23日に「HAL」下肢タイプの保守サポートでも基本合意している。NECフィールディングは、「HAL」下肢タイプを導入している施設へオンサイトによる保守サービスや、パーツ管理のサービスなどを提供するとしている。
■MTG <7806> 6,650円 +260 円 (+4.1%) 本日終値
MTG<7806>が高い。この日、身に着けるトレーニング・ギア「SIXPAD(シックスパッド)」ブランドの新業態で、トレーニングジム「SIXPAD STATION」について、韓国・香港・中国で事業展開すると発表しており、これを好感した買いが入った。「SIXPAD STATION」は7月26日に世界第1号店を代官山にオープン。「SIXPAD」ブランド初の会員制サービスとなる、近未来型EMS(筋電気刺激)トレーニングジムとして、「SIXPAD」を原点に先進的なテクノロジーを融合し、まったく新しい、わずか15分のトレーニングシステムを実現したのが特徴という。同社ではまずはアジア展開を進め、その後世界へ進めていくとしている。
■OBARA GROUP <6877> 5,460円 +200 円 (+3.8%) 本日終値
27日、OBARA GROUP <6877> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.20%にあたる22万株(金額で14億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月28日から9月20日まで。
■GAテクノ <3491> 10,370円 +370 円 (+3.7%) 本日終値
GA technologies<3491>は3連騰。この日、SBJ銀行(東京都港区)とオンライン不動産ローンに関する業務提携を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の提携により、両社はオンライン上での本人確認による非対面口座の開設や、電子署名を用いた金銭消費貸借契約の締結などを含む、オンライン完結型の住宅ローンプラフォームの共同開発に着手するという。第1弾として、オンライン上で完結する「オンライン不動産投資用ローン審査」を今秋より提供する予定で、同審査により、SBJ銀行において申し込み受け付けからローン審査、融資実行までに要する業務時間が最大75%程度削減できると見込んでいる。
■イトーキ <7972> 615円 +16 円 (+2.7%) 本日終値
27日、イトーキ <7972> が発行済み株式数の12.5%にあたる653万8711株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は8月31日。
■LITALICO <6187> 2,339円 +60 円 (+2.6%) 本日終値
LITALICO<6187>が4日続伸し、連日で年初来高値を更新した。中央省庁や地方自治体で障害者雇用に水増しの疑いがあることが相次いで発覚したことを受けて、引き続き障害者の就労支援を手掛ける同社に対して事業拡大への思惑が強まっているようだ。なお、厚生労働省はこの日、中央省庁における障害者雇用の実態について公表することになっている。
■デクセリアルズ <4980> 1,167円 +29 円 (+2.6%) 本日終値
デクセリアルズ<4980>は大幅高で3日続伸。この日の午前中に、5G通信などの高速・大容量の情報処理を行うICチップに向けて、ノイズ抑制機能と炭素繊維の配合による高い熱伝導率を両立するノイズ抑制熱伝導シート、炭素繊維タイプ「EX10000K3」シリーズを開発したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回開発した製品は、1枚でノイズ抑制機能と高い熱伝導率を両立するため、製品の省部品化や薄型化、製品内部の効率的な熱伝導に貢献するとしている。
株探ニュース