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2018年8月27日 18時30分
特集

大塚竜太氏【夏相場はこのまま終わらない、勝利に導く戦略は】(1) <相場観特集>

―因縁の2万3000円に急接近、5連騰が意味するもの―

週明け27日の東京株式市場は、買い優勢の展開が続き日経平均株価は心理的なフシ目であった2万2500円どころを大きく上に放れてきた。5日・25日移動平均線もゴールデンクロスを示現するなどトレンド転換を印象づけており、上値期待がにわかに強まっている。遅れてきたサマーラリーの地合いを前に投資家はどう対処すべきか。第一線で活躍する市場関係者に今後の相場見通しと物色の方向性について意見を聞いた。

●「買い戻し主導だが大台替えなら様変わりも」

大塚竜太氏(東洋証券 ストラテジスト)

東京株式市場は海外筋の買い戻し主導の上げ相場の様相を呈している。全体売買代金は低調で国内機関投資家の実需の買いが流入している感触には乏しいものの、売り玉が希薄であり、本来ならフシとして意識される2万2500円ラインをあっさりと上抜いてきたことは、足もとの需給関係が急速に改善していることを物語るものだ。

まず、何より米国株の強さが光る。ナスダック総合指数、S&P500指数は史上最高値を更新したが、これは経済の強さが際立つなか、ジャクソンホール講演でパウエルFRB議長は利上げを急がない方針を示し、投資家のセンチメントを一段と強気に傾けたことが背景にある。また東京市場にとっては、中国・上海株市場が足もと下げ止まる動きをみせたこともリスクオフ相場の巻き戻しに一役買っている。

マーケットにとって負の連鎖が懸念された米中貿易摩擦の問題やトランプ政権におけるロシア疑惑などが、「実はそれほど相場を左右しない」ということを投資家が認識し始めたのではないか。今の日経平均の戻りに違和感を覚える向きもいるかもしれない。しかし、これは米国株と比較してファンダメンタルズ面から割安な日本株が、ヘッジ目的でイレギュラーに売り込まれた分の反動が映し出されたもので不思議はない。

ここから先、日経平均はこれまで再三にわたり壁となっていた2万3000円ラインを突破できるかが最大の注目ポイントとなる。仮にここをクリアするような展開となれば風景は一変し、2万3500円前後までの戻りも視界に入ってくるだろう。

一方、マザーズジャスダックなど新興市場が大きく立ち直ってきたことも個人投資家マインドの回復を後押ししている。追い証の発生などでパニック的な売りとなる展開は回避され、投資余力が改善した個人マネーの今後の動向が注目される。個別には、ここにわかに動意づいているバイオ関連が比較的新しい相場で投資妙味がありそうだ。また、東証1部ではヘッジ売りの対象となっていた自動車や半導体、電子部品株などの戻り相場が意識される流れにある。

(聞き手・中村潤一)

<プロフィール>(おおつか・りゅうた)

1986年岡三証券に入社(株式部)。88~98年日本投信で株式ファンドマネージャーを務める。2000年から東洋証券に入社し現在に至る。

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