明日の株式相場見通し=上値の重さ顕在化し利益確定売り優勢
あす(29日)の東京株式市場は、きょうの日経平均株価が取引時間中としては6月12日以来、約2カ月半ぶりにフシ目の2万3000円を一時上回った目標達成感から、利益確定の売りが優勢となりそうだ。きょうは、寄り付き直後に日中の高値をつけて以降、上昇幅をジリジリ縮小する推移で、終値は安値引けとなり、上値の重さが顕在化した。
市場関係者からは「日経平均の2万3000円ライン奪回へのトライは、いずれも跳ね返された5月、6月、7月に続いて今回で4回目。このフシ目を突破して新たな上昇相場入りするためには、外国人投資家の買い意欲を増幅させるような材料と、売買代金の盛り上がりが必須条件となる。その観点からみると、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を巡って米国とメキシコが大筋合意し、2国間での自動車貿易の関税引き上げが回避される見通しとなったことは、米国を巡るさまざまな貿易摩擦緩和へのきっけとなる可能性もある」との見方が出ていた。
28日の東京株式市場は、朝方に買い気の強い地合いだったが、前日まで日経平均は5日続伸で600円上昇していたこともあって、後半は売り圧力が顕在化した。日経平均株価終値は、前日比13円83銭高の2万2813円47銭と小幅ながら6日続伸した。
日程面では、8月の月例経済報告、8月の消費動向調査、27日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、米4~6月期のGDP改定値、欧州最大の家電見本市IFA(9月5日まで)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)
最終更新日:2018年08月28日 17時13分