【↓】日経平均 大引け| 3日続落、手掛かり材料難のなか方向感定まらず (9月4日)

市況
2018年9月4日 16時24分

日経平均株価

始値  22740.05

高値  22753.18(10:55)

安値  22612.15(09:18)

大引け 22696.90(前日比 -10.48 、 -0.05% )

売買高  10億6239万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆8054億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は小幅に3日続落、手掛かり材料難のなか方向感定まらず

2.上海株市場は午後上昇に転じるも影響は限定的、為替の動きにも反応薄

3.中国に対する追加関税への思惑と、カナダとのNAFTA再交渉前に様子見

4.業種別では紙パや証券が堅調で鉱業や自動車セクターに売り優勢の展開

5.全体売買代金は前日と同水準の1兆8000億円台と、閑散商いが継続

■東京市場概況

前日の米国市場は、レイバーデーの祝日で休場。

東京市場では、手掛かり材料難で薄商いのなか日経平均株価は狭いレンジでの小浮動を繰り返す展開。結局前日終値を小幅に下回って着地した。

4日の東京市場は、模様眺めムードのなか方向感の定まらない展開に終始した。前日の米国株市場がレイバーデーで休場、必然的に為替の動向や中国・上海株市場の動向を意識する展開に。為替は引け後に円安方向に振れたものの取引時間中はむしろ円高含みに推移、上海株は午後に急速に上値指向となったが、日経平均は特にこれに連動する動きをみせなかった。米国の中国製品に対する追加関税第3弾が早晩発動される可能性や、米国とカナダのNAFTA見直しを巡る交渉を前に様子見気分が強い。下値では押し目買いが流入し、日経平均は前日終値を上回る場面もあったものの買いは続かなかった。売り圧力も限定的で下値も浅く、売買代金は1兆8000億円台と商い低調ななか小幅安で引けた。業種別には紙パルプ株や証券株が強さをみせた一方、鉱業や自動車株などが軟調に推移した。

個別では、任天堂<7974>が軟調、トヨタ自動車<7203>も下値を探った。スタートトゥデイ<3092>が売りに押されたほか、サイバーエージェント<4751>も値を下げた。TATERU<1435>が連日のストップ安で売り物を残したほか、伊藤園<2593>、ヤーマン<6630>も大きく売り込まれた。LITALICO<6187>、日本ハウスホールディングス<1873>などの下げも目立った。エムアップ<3661>も安い。

半面、東海カーボン<5301>が買い優勢、資生堂<4911>も上昇した。花王<4452>、エムスリー<2413>も高い。バリューコマース<2491>が値上がり率トップに買われ、レノバ<9519>、アイスタイル<3660>も値を飛ばした。アイスタイル<3660>が活況高となり、長大<9624>、松屋<8237>も買いを集めた。インフォマート<2492>が物色人気、コーセー<4922>も水準を大きく切り上げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、資生堂 <4911> 、ダイキン <6367> 、花王 <4452> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約30円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、日東電 <6988> 、電通 <4324> 、セコム <9735> 、アステラス <4503> 。押し下げ効果は約20円。

東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)証券商品先物、(3)陸運業、(4)小売業、(5)不動産業。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)鉱業、(3)空運業、(4)輸送用機器、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△Vコマース <2491>

SMBC日興証券が新規「1」でカバレッジ開始。

△クロスプラス <3320> [東証2]

上期経常を赤字縮小に上方修正。

△マネフォ <3994> [東証M]

キャピタルアセットと総合資産形成アドバイスシステムを共同開発へ。

△サインポスト <3996> [東証M]

JCBとワンダーレジを利用した実証実験へ。

△キャンバス <4575> [東証M]

「CBP501」用途特許の特許査定受領。

△Jエレベータ <6544> [東証M]

9月10日付で東証1部へ市場変更。

△オンキヨー <6628> [JQ]

米音響技術企業と資本・業務提携。

△ワークマン <7564> [JQ]

8月度既存店売上高は11ヵ月連続で前年上回る。

△ピジョン <7956>

上期経常が25%増益で着地。

△長大 <9624>

今期経常を17%上方修正、配当も20円増額。

▼伊藤園 <2593>

5-7月期(1Q)最終は7%減益で着地。

▼ティーライフ <3172>

今期経常は25%減益、14円減配へ。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)Vコマース <2491> 、(2)レノバ <9519> 、(3)アイスタイル <3660> 、(4)オープンドア <3926> 、(5)長大 <9624> 、(6)AOITYO <3975> 、(7)ボルテージ <3639> 、(8)Bガレージ <3180> 、(9)松屋 <8237> 、(10)マニー <7730>

値下がり率上位10傑は(1)TATERU <1435> 、(2)三栄建築 <3228> 、(3)ティーライフ <3172> 、(4)伊藤園 <2593> 、(5)ヤーマン <6630> 、(6)りたりこ <6187> 、(7)トリケミカル <4369> 、(8)日本ハウス <1873> 、(9)Rフィールド <2910> 、(10)トーホー <8142>

【大引け】

日経平均は前日比10.48円(0.05%)安の2万2696.90円。TOPIXは前日比2.07(0.12%)安の1718.24。出来高は概算で10億6239万株。東証1部の値上がり銘柄数は838、値下がり銘柄数は1169となった。日経ジャスダック平均は3795.10円(8.25円高)。

[2018年9月4日]

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