明日の株式相場見通し=手控え姿勢でこう着状態、中小型株に個別物色の動き
あす(5日)の東京株式市場は、手掛かり材料が不足するなかで、売り買いともに手控え姿勢が継続しそうだ。米中貿易摩擦問題などへの警戒感が強く買い手控えムードが強い一方で、外国為替市場での円安・ドル高進行などを支えに、押し目買い機運も根強いことから、売り買いが拮抗するなかで、狭いレンジでのこう着状態となりそうだ。
市場関係者からは「前日の米株式市場がレイバーデーの祝日で休場となったことに加えて、取引時間中に非常に強い勢力の台風21号が日本列島に上陸して猛威を振ったことから、投資家の様子見姿勢が一段と強まる結果となった。主力銘柄の物色は限定となり、東証1部の売買代金は1兆8054億円と連日で2兆円台を割り込んだ。その一方、業績面などで評価ポイントのある中小型株を物色する動きが目立った」との見方が出ていた。
4日の東京株式市場は、手掛かり材料難で薄商いのなか日経平均株価は狭いレンジでの小浮動を繰り返す展開となった。結局、前日終値を小幅に下回って着地した。日経平均株価終値は、前日比10円48銭安の2万2696円90銭と小幅に3日続落した。
日程面では、3日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、米7月の貿易収支、豪州4~6月期のGDPが焦点になる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)