話題株ピックアップ【夕刊】(3):LINE、資生堂、ソフトバンク

注目
2018年9月5日 15時20分

■LINE <3938>  4,825円  -255 円 (-5.0%)  本日終値

LINE<3938>が大幅に3日続落。4日の取引終了後、ユーロ円建転換社債(CB)型新株予約権付社債を発行し、約1480億円を調達すると発表しており、CBの株式転換による1株当たり利益の希薄化を懸念する売りが出た。2023年9月満期の5年債と2025年9月満期の7年債をそれぞれ2本ずつ、計4本を発行。転換価格は5年債が7467円、7年債が7518円で決まった。潜在株式による希薄化率は8%程度となる。調達資金は、フィンテック分野や人工知能(AI)への投資に充てる。

■資生堂 <4911>  7,651円  -332 円 (-4.2%)  本日終値

資生堂<4911>、コーセー<4922>が安い。両社とも中国を中心とするインバウンド需要が化粧品の売り上げに多大に貢献しており、目先は米中貿易摩擦への懸念が追加関税発動の思惑を絡め再浮上していることが嫌気された。また、越境ECによる売り上げ寄与が大きいとはいえ、台風の影響で関西国際空港の復旧のメドがたっていない状況にあることで訪日客足止めの影響も懸念されている。きょうは上海株市場が弱含みに推移していることもネガティブ要因となっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,850円  -395 円 (-3.9%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が300円を超える下げでフシ目の1万円大台を割り込んできた。全般株式市場は軟調な展開を強いられているが、指数寄与度の高いファーストリテイリング<9983>が日経平均を下支えする格好となった。一方、下げの寄与率でトップとなっているのがソフトバンクグループだ。市場では「海外筋とみられる売りが観測されるなか、これに買い向かう主体がみられず、ずるずると下値を切り下げている状況。今日前引け後に、著名投資家がツイッターで同社株を外したことを公表、個人投資家の短期資金がこれに追随する動きをみせた」(国内ネット証券)という。また、日本時間今晩に7月の米貿易収支が発表される見通しにあるが、「ここで米国の貿易赤字拡大の可能性が流されており、あすにもトランプ米大統領が対中国2000億ドル分の追加関税について、意見公募終了後ただちに発動するとのうわさも広がっている。ソフトバンクは中国アリババ集団など関連会社を擁しており、影響を受けるとの思惑が買い手控え感を助長している」(同)と指摘されている。

■サイゼリヤ <7581>  2,159円  -53 円 (-2.4%)  本日終値

サイゼリヤ<7581>が反落。大和証券が4日付で投資判断を「2」から「3」とし、目標株価を2800円から2300円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。第3四半期累計(17年9月~18年5月)営業利益が前年同期比20.1%減の64億2100万円と、同証券の想定を下回ったことに加えて、同期間の既存店売上高が同1.9%減と、上期と比べて減速傾向にあること、さらにアジアの1~3月営業利益が同11.7%の減益に転じたことなどを受けて、同証券では18年8月期営業利益予想を97億6000万円から92億6000万円へ、19年8月期を同105億6000万円から101億3000万円へ下方修正した。

■イワブチ <5983>  7,550円  +1,000 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値

イワブチ<5983>がストップ高。4日に日本列島に上陸した台風21号による強風の影響で、電柱が倒れるなどの被害が見られたことから、電力架線用金具首位の同社に需要増の思惑が働いたようだ。

■国際チャート <3956>  398円  +49 円 (+14.0%)  本日終値

国際チャート<3956>が大幅高で年初来高値更新。時価総額30億円に満たない小型株ながら、出来高流動性に富んでいる。株価は8月20日に急動意を見せた後、8月末にストップ高で需給相場の狼煙を上げた格好。ファンダメンタルズ面でもナカバヤシグループとの協業体制が軌道に乗り、注目すべき要素が増えている。計測用記録紙の大手で、電力業界向けなどで需要を取り込んでいるほか、スーパーや通販向けラベル事業も収益に貢献、18年4~6月期営業利益は前年同期比3.4倍と回復色を強めている。

■Casa <7196>  1,141円  +61 円 (+5.7%)  本日終値

Casa <7196> [東証2]が急伸。4日大引け後、19年1月期上期(2-7月)の経常利益(非連結)を従来予想の3.9億円→6.9億円に76.3%上方修正し、従来の27.7%減益予想から一転して27.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。債権回収が進んだことに伴い貸倒引当金繰入額が減少したことに加え、業務効率化による人件費の抑制が利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の12.9億円(前期は12.1億円)を据え置いた。

●ストップ高銘柄

アウンコンサルティング <2459>  493円  +80 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

ETFSエナ <1685>  400円  - 円 (-) ストップ安売り気配   本日終値

など、2銘柄

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