伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (9月7日記)
NYダウは昨晩の価格が続伸しましたが、戻り高値2万6167ドルへ接近できなかったこと、上値を抑えられたことなどから、弱気有利な状況を示唆しています。
ただ、昨晩、すんなりと下げられなかったため、判定は今晩まで、1営業日延びます。
今晩は、上下どちらかへ向かう方向に大きく動く可能性があります。寄り付き値で放れた方へ動意づくと考えられるため、日中のダウ先物の強弱を映す展開になる公算です。
日経平均株価は、勢いの強い下げの流れへ入っている公算です。目先は目立った調整なく、8月13日の安値2万1851円を目指す公算です。
ただ、現在の下げの速度では、9月末頃に2万0347円(3月26日安値)へ到達できないため、10月中旬頃に1万8000円に位置するなら、本日、または週明けに、NYダウが下げる過程で、値幅の大きな下げ場面があらわれると考えられます。
【伊藤智洋 プロフィール】
1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。「株の値動きは4回のうち3回当てられる」(KADOKAWA)など著書多数。
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