前場に注目すべき3つのポイント~一先ず外部環境に振らされ難い中小型株に資金が向かいやすい
7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:一先ず外部環境に振らされ難い中小型株に資金が向かいやすい
■前場の注目材料:くらコーポ、3Q営業利益21%増、「夢のふわ雪」が好調
■新明和、タイに工場棟、インド市場を開拓、特装車用シリンダー
■一先ず外部環境に振らされ難い中小型株に資金が向かいやすい
7日の日本株市場は不安定な相場展開になりそうである。6日の米国市場では、NYダウは小幅に続伸となったものの、カナダとの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を見極めたいとの思惑や中国からの輸入品2000億ドルに対する関税引き上げへの警戒感が根強いほか、ハイテク株への売りも継続しており、ナスダックは大幅に続落。特に複数のアナリストがメモリー市場の業績悪化を予想し、マイクロン・テクノロジー、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)、アプライド・マテリアルズなど半導体関連株が軒並み下落している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の22405円となり、安いところでは22360円まで下げ幅を広げる局面もみられている。円相場は1ドル110円60銭台と円高に振れて推移している。
NAFTA再交渉の行方や中国からの輸入品2000億ドルに対する関税引き上げへの警戒から様子見ムードが強いなか、米半導体株の下落影響から指数インパクトの大きい値がさハイテク株等が日経平均の重石になりやすい。一方で、内需系は台風による関西国際空港の被害のほか、北海道で発生した震度6強の地震による物流寸断の影響から手掛けづらく、リバランスの売買もままならない状況であろう。リスク回避姿勢が強まりやすく、断続的なインデックス売りの影響が警戒されるところ。日銀のETF買い入れが需給面での下支えとして期待されるものの、売りを浴びせてくる動きも観測される中では、短期筋の売り仕掛け的な商いも出やすいだろう。
そのため、こう言った需給に振らされ難い流れから中小型株にシフトしやすいところではあるが、マザーズ指数は辛うじて1000Ptをキープしている状況であり、再びこれを下回ってくるようだと、こちらも売り仕掛け的な動きが強まりやすいだろう。とは言え、週末要因から売りのポジションとはいえオーバーウィークは避けると考えられるため、売り込みづらい状況でもある。一先ず外部環境に振らされ難い銘柄などには資金が集中しやすく、ITやAI、IoT、ゲーム関連などの中小型株に資金が向かいやすいだろう。マザーズについては、まずは1000Ptで踏ん張りをみせて、個人のセンチメント回復につなげたいところである。
■くらコーポ、3Q営業利益21%増、「夢のふわ雪」が好調
くらコーポ<2695>は6日、18年10月期第3四半期決算を発表。売上高は前年同期比7.6%増の979.91億円、営業利益がどう21.2%増の52.05億円だった。創業以来41年間守り続けたシャリの味を、「健康黒酢のシャリ」に進化させ、高い評価を受けた。また、新食感のかき氷は「夢のふわ雪」は猛暑も追い風となり好調な販売となった。通期計画に対する営業利益の進捗率は76.4%と順調。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(25995.87、+20.88)
・米金利は低下
・イタリアなど南欧の金利低下
・好調な企業業績
・新明和<7224>、タイに工場棟、インド市場を開拓、特装車用シリンダー
・京三製<6742>、AIで鉄道設備保守、システム構築、データ蓄積・故障予知
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・09:00 毎月勤労統計(7月) 2.4% 3.3%
<海外>
・特になし
《HT》
提供:フィスコ