【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 全般相場に連れ安の“お宝銘柄”を仕込む!

市況
2018年9月16日 9時30分

「全般相場に連れ安の“お宝銘柄”を仕込む!」

●「2万3000円」上抜きは容易ではないが…

値動きは上下動が激しいものの、水準は確実に上昇している。これが現在の東京市場だ。

日経平均株価は、またまた2万3000円台に乗った。「またまた」というのは、この水準は4月以降、幾度も突破を試みてはいるものの果たせていないからだ。

しかし、まずは大台に乗る。これが大事であり、いまはその達成を喜びたい。もちろん問題は「上抜き」だ。これが正直容易ではなく、4月以降、4回チャレンジして成功していない。

今回は5回目となる。上抜けるか。2万3000円は正直頑強な上蓋となっているため、簡単には突破できまい。しかも、目先は上昇ピッチが早く、戻り売りの急増は避けられず押されてしまう確率が高い。

しかし、市場はなかなか解決しない米中貿易戦争関連のネガティブ情報に、かなりの程度まで免疫力ができていると見てよい。

それに、同問題については現状以上に、この先状況が悪化するような材料がない。守る中国側には特段の対抗策はないが、攻めるトランプ大統領の手も限られる。課税をさらに強化することにはなるだろうが、材料としては新鮮味はない。

株式市場が常に恐れるのは、予測不能の新しいネガティブ材料だ。しかし、トランプ大統領の手の内がかなりの程度まで読めるため、そこには驚きがない。

もちろん、細かな点では意外な材料はいくつもあるだろう。しかし、市場を揺るがすようなそれは想定しにくく、ここはたとえネガティブ材料が出現しても、想定内ということになる。

●見直し買いに動く市場の習性を逆手に!

こんな状況での投資は、前々から主張しているように、トランプ発言で株価が下げたらそこで投資しておく。平凡でシンプル過ぎるものの、成功する確率は高い。

物色候補は収益好調であるのに、市場全体の反落に過敏に反応して下げてしまった銘柄がよい。市場が落ち着くとすぐに見直し買いが入るからだ。

具体的には、MonotaRO <3064> がある。ネットによる工場、工事用間接資材の販売が絶好調であるにも関わらず、株価は8月に入り急落した。しかし、いまは見直し買いをテコに浮上中であり、拾いどころと見る。

繊維機械に強い津田駒工業 <6217> も評価不足ではないか。ジェットルームは世界首位で需要も好調ながら、株価は保ち合いを続けている。これは繊維機械という製品が投資家の心理を刺激しにくいためだろうが、いまは意外にも中国で需要が急拡大中なのだ。株価も期待が持てる。

実際には東芝 <6502> [東証2]の持ち分会社から外れているのに、いまだに社名に「東芝」と付いているため、市場の評価が低い東芝機械 <6104> も、現在の水準は売られすぎと見てよく、ここからは浮上が見込める。

高値圏にある銘柄にも目を向けておくと、王将フードサービス <9936> がある。スマホアプリの活用で集客力がアップし、もちろん収益も伸び続けているため、株価も続伸する確率が高い。

続いてエムアップ <3661> を。歌手などのファンサイトを運営している。「そんなことがビジネスになるのか」と関心のない人には思えるかもしれないが、芸能ビジネスは大きなビジネスだ。この会社もそれに関わっていることで収益を伸ばし続けている点に注目だ。

そして、最後に東証マザーズのメドピア <6095> [東証M]を。医師向け情報サイトの運営が好調で、薬品会社からの広告収入が伸び続けている。株価は高値圏ながら目先一服はありそうなので、それを見逃さないようにしたい。

2018年9月14日 記

株探ニュース

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